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第33話 「あ~!
「あ~!それはそうですね~~~!」
思い返してみたら何が効率的なのか!
そうですね~ってなんだよ!
アルコールのせいで細かいことを考えない脳ミソになっていた僕は、熱いシャワーを京さんと一緒に浴びた。
しかも頭を洗ってもらい身体まで恐らく……僕は京さんの背中を手のひらで優しく洗った記憶があった。
京さんの背中は広くて引き締まっていて男からしたら羨ましいくらい。そんな背中をボディーソープで丁寧に洗った。
しかもその背中の下には京さんのあのお尻が……
カッコいい尻があったし、ま、前もちゃんと見てないけど、ご立派で……そんな事を思っていたらシャワーを浴びながらキスをしていた。
キスというか吸血だ……
いつものような濃厚なものでハッキリ言って気持ちが良かった。
ハイな気持ちが更にテンション上がり、自分からも京さんの舌を絡め求めてしまう。
吸血行為がこんなに気持ちいいなんてどうしよう。
駄目だと思いながらも酔ってるからその先がうまく考えられない。
京さんとされるがままにキスを堪能した。
シャワーが終わると、京さんが僕に真っ白なバスローブをかけてくれた。
バスローブは勿論京さんのものだ。
髪が濡れたままだけどそんな事は気にならず。
身体が温まったせいかボーッとしてしまう。
「今夜は特別だからな。桜こっちにおいで」
「特別、ですか」
「そう特別だ。こっちで寝よう」
「……え?」
手を引かれて案内されたのは京さんの寝室だった。
この部屋には掃除の時とか洗濯物を収めたりする時に入るくらい。
一人では大きいキングサイズのベッドが置かれている。
「……ここは京さんの」
「そう俺の寝室だ。今夜は桜には悪いけど、君に選択肢はないんだ」
「……え」
「ったく……桜が俺のこと全然分かってないみたいだからな。驚いたし、むかついたし呆れたし。口を開けて」
「はぁい」
「素直でよろしい。桜はもっともっと……俺を知った方がいい……」
かぷりと口が塞がれる。
ゆっくりと角度を変えながらキスをされた。
練っとりと互いの舌が絡みそれを何度も繰り返す。
ぐっと強く抱きしめられて京さんの体温が伝わってくる。
凄い……なんていうかドキドキして胸が破裂しそう。
こんな激しい吸血は初めてかもしれない。
酔ってるから血液にもアルコールが入ってるのかな?
分からないけど京さんが僕の血を求めてくれるのは嬉しい。
その高ぶりは酔った僕を麻痺させたみたいで、京さんの手によってバスローブが脱がされたことに気がついていなかった。
するりとバスローブが床に落ちベッドへと身体が沈んでいく。
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