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第5話

俺が流れで告白してから数日がたった。 俺は気まずくてあの裏庭にはこの数日、1度も行っていなくて、ずっと化学準備室に居た。 (また、戻った。 あの時に、 偽りの自分を演じることしか出来なかった昔みたいに……) 「……梶村。」 「……!? か、ざま、くん? なぜ、キミがここに居るんですか?」 俺はすぐに眼鏡をかけ、入口付近に行った。 「化学のノート、持ってきた。」 「あぁ、ありがとうございます。」 俺は風間風翔からノートを受け取った。 「梶村……。」 「……なんですか?」 「…………いや、なんでもない。」 風間風翔は化学準備室を出て行き、俺は風間風翔の後を追った。 「待て!」 「……なんだよ、梶村。」 「来い。」 俺は風間風翔の腕を掴み、保健室に連れて行った。 「なんだよっ!」 「……あなた、熱、ありますよね?」 俺は棚から体温計を取り、風間風翔に渡した。 「……ねぇよ。」 「……嘘、つくな。 熱、測れ。」 「嫌だ。」 「……測れ!」 「ヤダ!」 大声を出した風間風翔はふらっと俺の方に倒れかけてきた。 俺は風間風翔の体を支えた。 「ほら、体が熱い。 やっぱり、熱があるんじゃねぇか。」 俺は風間風翔をお姫様抱っこしてベッドに運んだ。 「……ねぇよ。」 「なんで、そう強がるんだよ。」 「…………俺が倒れたら風哉を、弟を誰が面倒みんだよ!」 「……親に甘えたりいいじゃないかよ。」 俺がそういうと風間風翔は目を伏せた。 「…………いない。」 「えっ?」 「親は居ない。 俺、俺たちは棄てられたんだ。」 (そうだったんだ。) 俺は言葉をなくした。 「……俺は両親から虐待を受けてたんだよ。 父親からは殴られたり……性的暴力も受けた。 母親からは、ネグレクトを受け、 小中ではいじめられ、教師からは体罰や性的暴力を受けていた。 だから、教師なんて、大人なんて信用ならねぇ。」 「……なんで、それを、俺に話したんだ?」 「……分からない。 でも、梶村は、他の奴とは違う気がする。 信用、してぇんだよ……。 信頼出来るやつが、欲しいんだよ…。」 風間風翔はそういい、涙を流した。 「……寝ていて下さい。」 俺は風間風翔に伸ばした手を引っ込めて、保健室を出て行った。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー (……梶村、俺を見放したかな? なんで、俺、言ったんだろ。 やっぱり、心なんか開かない方が良かったのかな?) 俺は余計に涙が出て、布団を被った。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

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