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【登場人物】

【主な登場人物】  ・森塚彰人《もりつか あきと》……二年三組。風紀委員。自己主張のはっきりした生徒が多い学園の中で、比較的落ち着いており、しっかりとした真面目な性格。なにかと巻き込まれがちで、不憫な面が目立つ。また、自己犠牲精神が強く、周囲は心配している。  ・日野原真琴《ひのはら まこと》……二年三組。生徒会会計。実力はあり優秀な人材ではあるが、自分より劣っていると感じた者に対し、無意識に小馬鹿にしたような態度をとることも。家族全員能力者で、幼少期からプレッシャーに晒され続けてきた。本来は、リーダーシップがあり、率先してみんなの前に立つタイプであったが、物語開始時点では鳴りを潜めている。  ・高野冬馬《たかの とうま》……頭が良く成績がとても良い。あまり自分から喋ることはないが、周りに騒がしい友人が多いため、よく微笑みながら見守っている。穏やか、頭が良い、と天は彼に一物も二物も与えたのかと思われたが、料理が壊滅的にできないという欠点によりバランスが保たれている。  ・和泉春名《いずみ はるな》……明るく、ちょっとやそっとのことでは、へこたれない強い心の持ち主。子供っぽい言動もあるが、大抵は日野原や相良に対してのみ。森塚や高野に非常に懐いている。弟がいるので、意外と面倒見がいい。  ・渡辺穂高《わたなべ ほだか》……面白いものに滅法弱く、知りたいことは余すことなく調べたがる、生粋の新聞部員。変人が多い部員の中でも、特に際立っている。一方で、義理人情に厚い一面もある。  ・山倉巽《やまくら たつみ》……物事をハッキリと伝えるタイプで、強い口調も相まって恐れられている。実家は裕福で、代々黎明軍幹部を輩出してきた名門中の名門。本人は煩わしい政には一切興味がない。ほとんどの下級生から恐れられているが、実はそのことを少しだけ気にしているのは内緒。結城のみが知っている。人にも自分にも厳しい。  ・結城大河《ゆうき たいが》……常に変装しているため、本当の姿は誰にも分からない。変装した姿に性格が引っ張られるため、可愛い系からチャラ男まで、はたまた厳格な教師風まで、多彩な変装をお届けしている。つまりは、サービス精神旺盛である。委員長としての責務はきちんと果たしているところを見ると、リーダーとしての素質は十分。  ・邦枝朝日《くにえだ あさひ》……二年五組。悪戯好きで、双子の弟である伊月とともに騒ぎを繰り返している。機械いじりが得意で夜な夜な部室に入り浸って発明をするほど。教師に怒られようと生徒会に注意されようと、我が道を行く。風紀委員会(森塚)の協力者。  ・邦枝伊月《くにえだ いづき》……二年五組。双子の兄と同じく悪戯好き。兄と比べて落ち着いている……と思いきや突如キレたり、かと思っていたらやっぱり暴走する兄を止めたり……と、見る場面が違えば三者三様の印象を抱かせる人物。いつもニコニコしているが、腹の底は見えない。  ・日下部優《くさかべ ゆう》……二年一組。風紀委員。豪快で細かいことは気にしない。白黒はっきりつけたいタイプだが、自分の思っていた展開と違ってもすぐに受け入れることができるので、後には引きずることはない。次期風紀委員長候補。  ・日浦翔矢《ひうら しょうや》……二年五組。風紀委員。鋭い観察眼と冷静な判断ができる、風紀委員会切っての頭脳派。あまり自己主張はしないが、気前がいい。他人の機微にまるきり興味がなく、自分の思うがままに突き進む。意外と頑固。  ・沖宗太郎《おき そうたろう》……二年三組。クラス委員長。気難しい日野原と中等部からの友人であり、懐が広い。顔も広く、友人が多い。緩い雰囲気には誰しもが絆されそうになる。怒ったところを見たことがない。 【用語】 ・国立藤ヶ丘学園 能力者の子供たちを育成する機関。防衛省の管轄で、青少年の健全なる育成のために、かなりの予算が注ぎ込まれている。教師には然るべき教育を受けた防衛省の人間や、黎明軍OBなどがいる。また心理カウンセラーが常駐している。

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