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第7話

時間はまだ今日で明日になる手前と言ったところだ。 俺達はベッドの上に居て蘭は更に仰向けに寝ている俺の上にうつ伏せに寝ている。 どういうわけが蘭はこの体制が好きだ。まあ、蘭が可愛いから俺も好きなんだけど。 事後独特の倦怠感に浸りながら蘭が小さく呟く。 「今日、激しかった…」 途中からスイッチが入った様に自分から腰振ってた奴が言うことじゃなくね?と小さい笑いがこみ上げる。 「蘭が煽るから抑え効かなかった」 「いつも抑えてるの?あれで?」 「当たり前だろ」 ほら今だって今までの行為を思い出して頬を紅くしながら俺の首元に頭を擦り寄せてる仕草とか可愛すぎて正直やばい。 中学の時 あれは2年生の時だっただろうか。 俺はそこそこ喧嘩が強くて、強くてっていうのはそこら辺のちょっといきがってる高校生寄りは強くて。 その日は夜コンビニに行った帰りに公園を通ったら暗い夜でも映える白い肌と綺麗な金髪(まあ、それが蘭なんだけど…)が6人位と喧嘩している所に出くわした。 1人に6人かよって思いながら近づくと明らかに体格が違う。 でも、そんな事より俺はそこから動けなくなっていた。その金髪の男が余りに綺麗で見とれたんだ。 暫く見ていると一人の男が金髪に近づいて行く。その手には金属バットが握られていて、男がそれを振り上げた時俺の体は勝手に動いた。 俺は走ってその男の元に行き振り上げているバッドを掴み奪い取る。それで逆にさっきまでバッドを持って居た男の腹を打った。 それが俺と蘭との最初の出会い。 それから俺と蘭は学校は違ったけど放課後とかに一緒に遊んだり喧嘩したりする様になって、俺が蘭を好きになった。 今思っても蘭が俺の隣に居てくれる事は、俺と恋人になってくれた事は夢みたいだ。 「蘭、好きだよ」 「うん。俺も好き」

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