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結⑧

✳✳✳✳✳✳✳ 「雨花様!雨花様!」 あげはの声で、ふっと目を開けた。 「良かった。無事に戻りましたね」 あげはは、オレの体を起こしてくれた。 「どうでした?不安、なくなりましたか?」 あげはが見せてくれた、少し年をとった、オレたち……。 「……早く、追いつきたいな」 「え?」 ふふっと笑って、あげはに『うん。もう大丈夫。ありがとう』と、お礼を言った。 「あ!オレ、新年会に戻らなきゃ」 「そうですね」 あげはに見送られて、大広間まで急いだ。 ……無性に、皇の顔が見たい。 今夜も皇、きっとオレのところに来る、よね?そしたらさっき見たことを話して聞かせたい。皇もきっと、オレと同じように思うよ。早く追いつきたいなって……。 あげはに見せてもらった未来のオレたちは、自分で言うのもなんだけど……穏やかに手を繋いで笑い合ってて……すごく……幸せそうだった。 あんな風にこの先オレは……皇と二人で、一緒に年を重ねていくんだ。 この鎧鏡家のことだから、きっとまだ、色んなことが起こると思う。 だけど……。 その先に、あんな幸せな未来が待っているのなら……。 「……」 あの未来の二人に、早く追いつきたい。 そう思った。 幸せそうに笑い合ってる、”殿様”とオレに……。 fin. あとがき この長い長ーーーいお話を、ここまでお読みくださった皆様、本当にありがとうございました!そして、お疲れ様でした笑 無事、うまいこと題名回収出来ておりますでしょうか(*´艸`*) あ、ちなみに最後の章の題名は『結』なのですが、先にその題名を出しちゃうと『ああもう終わりなのねー』と、丸わかりなのでw最後のページにだけ、題名を入れてます。 このお話、別サイトにて、7年かけて完結させたものを、手直ししながらこちらで更新して参りました。 そちらのサイト様から、こちらでも応援してくだされた皆様に、重ねて言わせてください!本当にありがとうございました! お約束しておりました番外編の新作、ちょこちょこ出していこうと思います!でも新作なんで、また亀更新になっちゃうかも…(^o^; またまた気長にお待ちいただけますと幸いです♡ この二ヶ月弱、雨花と皇を再び愛でる時間を過ごせて、すごく幸せでした(*´艸`*) このお話を読んでくださった全てのみなさまに……最後にもう一度!本当にありがとうございました! 2020/07/17 らぶら

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