5 / 164
♯1 前奏曲〝凌辱〟5
「桜也。こんなに淫乱な君を愛せるのは、僕だけだ。僕だけなんだよ、桜也」
まるで呪文のように、真雪は耳元に吹き込み続ける。ささやき続けていれば、いずれ桜也の深層心理にまで、この言葉が到達すると信じているように。
「ああ、あ…」
かっと体が熱くなる。
灼熱の欲望が噴き上がる。
出したい、出したい。頭にあるのはそれだけだ。
「ま、ゆき、もうだ、め…、いく、いっちゃうっ!」
叫んだ途端、熱いものが爆ぜ、視界が純白に染まった。
とぷっ、とぷっと白い液体が噴出される。
バスルームのあちこちに、白濁液が飛んでいく。
「ああ…」
体が痙攣し、ぎゅぎゅっと腸内が収縮する。
開放の余韻に身を任せ、桜也は目を閉じた。
突然、いきおいよく真雪のものが引き抜かれた。
ぎちぎちに狭くなった腸壁。
その中で抜かれる感覚が、桜也にさらなる快感を呼び覚ます。
ともだちにシェアしよう!