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♯1 前奏曲〝凌辱〟5

「桜也。こんなに淫乱な君を愛せるのは、僕だけだ。僕だけなんだよ、桜也」  まるで呪文のように、真雪は耳元に吹き込み続ける。ささやき続けていれば、いずれ桜也の深層心理にまで、この言葉が到達すると信じているように。 「ああ、あ…」  かっと体が熱くなる。  灼熱の欲望が噴き上がる。  出したい、出したい。頭にあるのはそれだけだ。 「ま、ゆき、もうだ、め…、いく、いっちゃうっ!」  叫んだ途端、熱いものが爆ぜ、視界が純白に染まった。  とぷっ、とぷっと白い液体が噴出される。  バスルームのあちこちに、白濁液が飛んでいく。 「ああ…」  体が痙攣し、ぎゅぎゅっと腸内が収縮する。  開放の余韻に身を任せ、桜也は目を閉じた。  突然、いきおいよく真雪のものが引き抜かれた。  ぎちぎちに狭くなった腸壁。  その中で抜かれる感覚が、桜也にさらなる快感を呼び覚ます。

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