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♯12〝子犬のワルツ〟11
「ああ、だめぇ…、そんなことされたら、おれ、もう…っ」
「安心してよがり狂ってよ、桜也」
「あん、あ…っ、ああん…」
真雪の頭を胸に押しつけながら、なまめかしく腰をふる桜也。
動くたびにぐちゅぐちゅと体液が混ざり合う音がする。上からも下からもよだれをこぼしながら、桜也はあまりに唐突に叫ぶ。
「まゆき、すき…っ!」
心の中に湧き上がる歓喜。だらしなく口元を緩ませて、あえて意地悪く問う。
「僕が? それとも僕とのセックスが?」
「どっちもぉ…! ああん、きもちい…、また、止まんなく、なっちゃうよお…っ」
あまりのかわいらしさに思わず達しそうになり、桜也の乳輪に吸いついてぐっと我慢した。桜也の嬌声を聞きながら射精を堪えるという、新たな性癖ができてしまった。苦しいがクセになりそうだ。
絡み合う二人の『子犬のワルツ』。
それは鳴りやむことなく、部屋に響き続ける。
空が白むまで。二人がお互いにすべてを捧げ尽くすまで。
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