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◇職員の声(一学年担任) 「チィ……生徒会め」 「こら、幹くん。舌打ちは行儀がよくありませんよ」 「っ、うっっせえ! 保護者ヅラしてンじゃねえぞ!」 「それならもう少し公私を分けて発言してくれますか。僕も君の保護者ポジションだなんてうんざりですから」 「オレだってテメェみてえな軟弱野郎はお断りだ!」 「僕も君のような若白髪は嫌です」 「若白髪じゃねええ!!」 「はあ、ハァ…………。なんだって生徒会の連中はああも偉そうなんだ。特にあの副会長、一般庶民の分際でいちいち上から物言いやがって」 「家柄で人を見下すのは、ちょっと……。僕は、好きではありません」 「うっせ。それより、あの野郎は去年からあんなデケェ態度だったのか? 元担任だろ、一応。弱味とか握ってねェのか」 「えっと、去年の彼ですか。………そうですね、当時は口数が少なくて大人しい印象でした。外部生で主席入学であの容姿、ということで、交流を持ちたがる生徒も多かったのですが。まあ、その印象も入学後数ヶ月の間でしたけど」 「今じゃ口達者な副会長サマってか? いいご身分だぜ」 「言い負かされて陰で悪口叩く君も君ですけどね。あと、弱味は握ってませんし知ってたとしても君には言いません」 「つっかえねえ……」 「まったく……君は出会った頃から変わらないですね」 「るっせー余計なお世話だ」 「その身長」 「って待てコラ、"変わらない"ってまさかそこの話かよ……!!??」 「怒鳴り疲れた……」 「なら、大人気ない行動をもう少し自粛することを勧めますよ。特に生徒会に対してはもっと穏便に」 「ざっけんな、生徒がデケェツラして学園牛耳ってりゃあオレじゃなくても鼻につく。皆、権力怖さに何も言わねえ腰抜けばかりだが」 「しかし学園のシステム上、致し方ないことでしょう。教師であろうと郷には従わねば」 「はん。それを崩してくれる存在が傍にいるじゃねえか……ルイが。だからオレは、ルイに期待して…………あ?」 「ん? どうし…………え?」 「………見たか、さっきの」 「……ええ。あの後ろ姿、まさか、」 「「………理事長?」」 【教職員】……  有名大卒、元研究者等々、教職員もエリート・ベテランが揃う。ダンディなオジサマから大人のお兄さんまで、当然のごとく軒並み男性。  職員棟は職員室に加え、教師個人のプライベートスペースも完備。また、職員専用の寮も敷地内に設けられている。  

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