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第14話

蓮はドアが開いたままの自室へと僕を運ぶと、ゆっくりとベッドへ下ろした。 『ギシ』っと軋む、ベッドのスブリングの音が大きく聞こえる。 蓮は僕をベッドへ下ろすと、優雅な足取りで部屋のドアへと歩き、開いていたドアを閉めて鍵まで掛けた。 『カチャリ』と鍵の掛かる音が合図だった。 蓮は先程までの優雅な足取りとはうって変わり、足早にベッドに近付きながら衣服を脱ぎ捨てて行く。その一連の動きさえ、綺麗な蓮の身体に思わず息を呑む。 見惚れていると、ベッドに片膝を乗せて僕の上に覆いかぶさる。 熱を帯びた視線 甘い吐息 そして、ゆっくりと僕の頬に右手の指の背で触れる。撫でるように頬に触れ、人差し指で唇を撫でる。 「ハル…舐めて…」 吐息混じりの囁きに誘われるように、蓮の指を舌で舐めながら蓮を見上げる。 その瞬間、僕の顎を掴んで口付けをした。 まるで貪るかのようなキスに、呼吸が上がる。 ズボンのベルトが外される音が響き、ファスナーが下ろされると、性急に下着ごとズボンを剥ぎ取られ放り投げられてしまう。 ボタンが引きちぎられたシャツ1枚の姿が恥ずかしくて、僕の口腔内を貪るような激しいキス受けながら、はだけたシャツの前を閉じる。 すると蓮はキスをしたまま 「ハル、そういう行動は煽るだけだよ」 って言うと、僕のシャツを左右に開に、そのまま上に一纏めにして僕の両腕を縛り上げてしまう。 そして獣のようなキスに、蓮の指が僕の胸の飾りを指で摘んだ。 「んんっ!」 思わずキスで塞がれている口から声が漏れる。 蓮の舌は僕の唇を舐め、上唇と下唇を甘噛みする。軽く唇を食むと、舌で唇を舐め回す。 その間、蓮の親指が僕の乳首を押し潰したり、指で摘んだり撫でたりと刺激を繰り返す。 物凄い刺激に、僕は無意識に蓮のズボンの上からでも感じる蓮の熱に自分の熱を擦り付けていた。 蓮の唇が、僕の上唇から下唇。 顎、首筋へと甘噛みしながら胸元へと下りて来た。僕は蓮の腰に足を絡め、ゴワゴワした布越しに蓮の熱を求めるように腰を揺らす。 布越しでは無く、熱い蓮に直接触れたくて 「蓮、腕のシャツ…解いて…」 そうお願いした。 「僕も……、蓮に触れたい」 僕のその言葉に、蓮が荒々しく僕のシャツを剥ぎ取る。 僕は自由になった手で、蓮のズボンのファスナーに手を伸ばしてゆっくりと下ろして行く。 ジジジっと、ファスナーが下りる音に欲望が刺激される。 すると蓮は自分でベルトを外し、留め具のボタンを外した。 ズボンの前が露になると、僕を求めて固くなった蓮が下着越しからでもハッキリ見える。 布越しに蓮自身に触れた時、蓮の唇が僕の胸の飾りを「じゅっ!」と音を立てて吸い上げた。 「あっ…」 思わず声が上がり、触れた蓮自身を思わず軽く握り締めてしまう。 すると僕の胸を摘んでいた手が、僕の手に触れて下着越しに上下に扱く。 布越しから蓮のモノが益々大きく固くなるのが分かる。 直に触れたくて、スルリと蓮の手から自分の手を引き抜くと、蓮の下着に手を入れて、一気に下へ下ろした。 その間、蓮は僕の胸の突起に舌を這わせ、甘噛みしたり吸い上げたりしている。 下ろした下着から現れた蓮自身はかなり大きくて、既に固く反り返っていた。 僕が触れると、熱く脈をうっているのが分かる。直に熱い蓮自身に触れて上下に扱くと、蓮の手が僕の腰を抱き寄せて、僕の手ごと僕と蓮自身を両手で包んで上下に扱き始めた。 「あっ…蓮…だめぇ…」 自分でも驚く程の、鼻に掛かった甘ったるい声に恥ずかしくなる。 左右の胸を吸われ、甘噛みされ、蓮の腰と僕の腰が扱く手に合わせるように蠢く。 ニチャニチャと粘着質な音と、僕の胸を吸い上げる音。腰の動きに合わせてギシギシと軋むスプリングの音で、全てを蓮に支配されてしまっているみたいに思えた。 「あっ…あっ…、蓮…だめぇ…ぃくぅ…!」 蓮の手と腰の動きが早くなり、僕と蓮は同時に果てた。 「あっ…あぁ!」 「くっ…」 蓮の動きが止まり、白濁の液体が手の中で弾けた。その時、僕の身体もガクガクと震えて熱い欲望の塊を吐き出した。

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