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最終話・ずっとお傍に――。(七)
大瑠璃は両手で顔を覆って間宮の熱い視線にひたすら耐える。
「大瑠璃、そうやって僕を煽るから……」
間宮の骨張った指が後孔を割り開き、解していく……。
後孔から流れ込んでくるひんやりとした夜気と、中を解されていく艶めかしい音が大瑠璃をさらに羞恥へと追い込む。
「きっとここはとても赤く熟しているんだろうね、もっと明るい場所で見てみたい」
後孔に息がかかる。だから間宮は熱心に見つめているのだろう。
両手で顔を覆っているから確認ができない。それがかえって自分を追い込んでいるのだと思った頃にはすでに遅い。
熱視線を注がれて、大瑠璃の身体が反応する。身体の芯から熱を持っていく。
狂おしい熱が身体中を駆け巡る。
間宮の指によって従順に開いていく後孔――。そこへ滑った何かが侵入を果たした。この滑った柔らかなものは、おそらく彼の舌だ。
間宮の舌が肉壁を掻き分け、奥へと進むたび、濡れた水音が部屋中に響き渡る。
「――っつ」
熱視線を注がれ、愛撫され――。
大瑠璃はもう限界だった。
傷の痛みなんてもうどうでもいい。
そう思えるのが不思議なくらい、大瑠璃は間宮を欲していた。
間宮からもたらされる何もかもが大瑠璃を快楽へと誘う。華奢なその身体が弓なりに反れる。
「綺麗だ、本当に……」
間宮の唾を飲み込む音が夜具に響く。
「輝晃さま……欲しい……お願い、もうちょうだい……」
早く間宮が欲しい。
あの焼けつくような熱い楔で最奥を貫いてほしい。
懇願する大瑠璃に、しかし間宮は指で、舌で、中を掻き混ぜ続ける。
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