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第7話:ヨウゲンside

家に帰ると漂う怪しい匂い これは水狐の術か?なんだこの奇妙な香りは・・・ 鼻が曲がりそうだ 「あっ!す、すぃ、も、やめっ!いっあっ!!」 随分と可哀想な悲鳴が聞こえて来るじゃねぇか まさか水狐の奴イツキを食ってんじゃ・・・ バンッ!と扉を開けると 物凄いモヤの中に爪を立てられながら犯されてるイツキと我を忘れてひたすら快楽に流される水狐 肉がぶつかる音に耳を塞ぎたくなるほど酷い 毒で無理やりイかされてる愛のないセックスって所か・・・ 後ろから水狐の首筋を噛んで吸収しきれてない妖気を吸う。 我に帰りつつある水狐が青ざめていくのが分かった 「ちょっとイツキ貸せ」 いや、俺の術は狐より多いし優秀なんだぜ? こう見えて狐より1000年多く生きてるしな そこんとこよろしく 俺から抽出した特殊な墨でイツキの背中に スラスラと術を書いていく その墨はゆっくり背中に吸収され イツキは眠るように倒れた 床に飛び散る白と透明な液体・・・ 「水狐・・・ちょっとこい」 「よ、ヨウゲン・・・私は」 まずはバシンっと水狐の頬を叩く 彼はじりじりと赤くなった所を手で覆いながら すまないっと切なげに俯いた 「お前何時からやってる」 「分からない・・・」 「俺はまる2日家に帰ってないぞ」 ハッとした顔がまた何とも・・・ 成程ねまる2日はやらかした訳か 「お前は昔からそうだ。妖気が溢れやすいんだから人間のなんか吸収したらすぐ溢れかえるだろ」 「すまない・・・」 「そのために食われてた過去を忘れたのかお前は」 水狐をクルッと返すと首元から服を下ろした 「な、何を!」 あぁ、術は消滅してたか 「お前は大妖怪にでもなるつもりなのか?何で俺がしたように優しくできない」 「私の力不足でした・・・」 「結局後処理するのは俺な事忘れないように・・・おいで水狐」 何年ぶりかな水狐を抱くのは 昔はイツキのように小さくて非力だったのに いつの間にかこんなに大きくなって・・・ サラサラな髪は俺好みにしなやかで ついつい撫でたくなってしまう 近くにあった机に腰を掛けて膝の上に水狐を誘う 恥じらいながらも俺に跨るこいつの顔と言ったら 「そそるねぇ・・・」 「お馬鹿な事言ってないで早く終わらせて下さい」 「そう急かせるなよ、さて何処から吸い出そうかな?」 いつもは首筋からガッツリ吸い取るんだけど なんかなぁ・・・しょげてる水狐ってかなりレアだし、いっそ下から絞り出すか? あ、どさくさに紛れてやっちゃお!そうしよーっと 俺は奴の体をギュッと抱きしめると 背中に術を書くと冷たいのかピクピク反応する よし終わったぞと膝から降ろすと 水狐はガクリと崩れ落ちた 「よ、ヨウゲン!何を!」 「えー?水狐と似たような事しただけだよ〜さぁ、久しぶりにやろうぜ?ちょっと痛めのお仕置セックス」 「な、ヨウゲン!辞めるのです!やめ!や!あぁああああ゛あ゛あ゛!!!!」 絶望に満ちたその顔・・・もっと見せてよ水狐

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