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第14話 飢え(3) ※

 レンは僕の中に指をいきなり差し込んだ。 「ぁっ、ふあああっ……」  僕の火照る穴の中、レンの指が肉襞の中で蠢いた。  その動きが、良すぎて。 「んあっ……ぁぁぁあ!はぁぁっ……んっ……」  これ、って思った。僕が欲しかったのはこの動きだったんだ。   「いいか?」 「うん、んっ、ぅ、……ぁ、はぁ、あっ……そこ、すごい、すごい気持ちっ……いいっ」  地獄のような疼きが解消されて、いきなり天国に連れていかれる。  僕の肉壁がやっと欲しかったものを手に入れて、歓喜の涙を流すように濡れそぼる。 「肉壁だけでよがってちゃ、じゃあここ押したらどうなっちまうんだお前」  言いながら、ぐっ、とあるスポットを押された。  声すら出なかった。  今まで一度も開けたことのなかった、自分の中の秘められた扉を、いきなりこじ開けられた。 「~~~~~~~~っ!」  僕は背中を弓なりにして、壁に後頭部をこすりつけた。    同時にペニスをパクリと口に入れられ。  う、嘘っ 嘘でしょレン!?  パニクる僕の前と後ろを、レンは同時に愛撫した。  前をレンの口が上下して、後ろをレンの指がぐちゃぐちゃに蹂躙する。 「やっ、レンっ……!そんな……ことっ……!」  じゅぼじゅぼといやらしい音を立ててレンの口が僕のペニスを攻め立てる。  ぬめる舌でべろべろ舐めて、唇できゅうきゅう締め付ける。  後ろでは穴の中に二本目の指が挿入された。  二本の指が巧妙に、僕の知らなかった快感の巣を、押して擦って、気持ちよくさせてくれる。 「あっ、あぁっ……!あんっ、ぁあぁんっ!」  僕は気持ちよさによがりながら、手で股間にいるレンの髪をかき混ぜる。  なにこの天国。レンがくれる天国。  信じられない、憧れのレンが。絶対に手が届かないと思っていた人が、僕にこんなことしてくれている。  でも、僕ばかり気持ちよくていいんだろうか。  そこで僕は信じられないようなおねだりをしてしまう。 「レン……。お尻、お願い、レンの、欲しい……。レンの、入れて……っ!」

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