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第13話 飢え(2) ※
レンがこちらに振り向いて、しょぼつく目をしばたかせる。
「ご、ごめん、起こし、ちゃった……?」
僕の顔を見た瞬間、レンの眠そうな目がパッチリと開かれた。
手を伸ばして、僕の顔に触れる。僕の顔は異様な熱を帯びていた。
「ヨウ、お前……」
レンは起き上がると、僕の毛布をいきなり剥ぎ取った。
「わっ、なにす……」
僕の顔の両端に、レンはどんと腕をついた。僕の目を上からまっすぐ見下ろす。
「抜きたいんだろ?どこだ?どこが欲しい?胸?ちんこ?ケツ?どれだ」
僕は真っ赤になって固まってしまう。
言えるわけないじゃないか、そんな恥ずかしいこと。
レンはため息をつくと、
「じゃあ確かめる」
僕の服のボタンをはずし始めた。
「えっ、ふあっ」
僕は抵抗できなかった。だって僕は、脱がされたいと思っていた。この狂った体を晒したいと思っていた。
上のボタンを全てはずされ、前を割られる。
僕の上半身を持ち上げ、抱きすくめながら、するりと脱がす。
肩から服を落としながら、首元にキスをされた。
「あっ……」
レンは息を荒げる僕の背中を、なだめるように撫で付けた。
その手つきがすごく官能的で、僕の狂った火照りが一息つく。
僕はとろけた脳で、自分でも信じられないお願いをしてしまった。
「レン、もっと……。もっと触って、いっぱい触って!つらいよ、死んじゃうよ」
「ああ、触ってやるから」
レンは僕の体を抱えて立たせた。部屋の壁に、僕の背中を押し付ける。
僕の胸の突起を指でツンと触りながら、舌でペロリと舐める。
「んはっ」
「胸ではない、と」
胸から腹に、キスを落としながら、レンの頭が下へと下がっていく。
ズボンを押し下げられた。
僕は苦しいほどに立ち上がってるそれを晒してしまう。
レンは僕のペニスをためらいもなく握ってくれた。軽くしごきながら、ちゅ、と先端にキスされる。
「れ、レンっ」
子供の頃からずっと憧れていたレンが、ぼ、僕のペニスにキスを……!
「ちんこでもない」
レンの手が、僕の股の間を通り、お尻をするりと触った。
「ふああぁぁっ!」
たったそれだけで僕はガクガクと腰を震わせた。僕の足元にしゃがむレンが、にやりと笑う。
「了解、ケツね」
お尻全体を撫で付けながら、レンの指がだんだんと中心部に迫ってくる
「はあっ だ、だめっ、汚いよ、今すごく汚いのだからレン汚れちゃうよ」
でも僕の制止を無視して、後孔に指を触れた。
「ひっ、あっ、ああっ!」
「濡れてんな」
「ご、ごめんなさ」
僕は恥じらいにうつむく。
「もっと濡らしてやるから、待ってな」
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