僕は赤くなってうなずいた。 　言われた通りの格好をする。 　両手を壁に突っ張って、お尻をレンに突き出して、なんて恥ずかしい姿をしているんだろう。 　レンが僕のすでに濡れそぼる穴に指を突っ込み、かき混ぜる。 　さっき一旦中断された僕の欲望の穴が歓喜して、僕の背中はぞくぞくと震える。 　僕の穴があんまり濡れているものだから、レンはからかうように言う。 「欲しがりすぎだろ」 「だ、だって……！」 　レンが両手で僕の腰を掴んだ。そして猛り切った固い杭を入り口に押し付ける。 　そのカチカチのものが、穴に触れただけで僕はドキドキした。 　来るんだ、レンが。今から僕の中に。 　ああ欲しい、欲しいよ。早くレンが欲しいっ……。 　ガン、といきなり奥まで貫かれた。 「んっ、あああぁぁぁっ！」 　僕は歓喜にのけぞった。 　 　レンが僕の中に入ってる。僕の奥まで。 　最高の快楽と共に、ずっと憧れていたレンに貫かれた感動に打ち震えた。 　初めてなのに痛みなんて全然なくて、ただ快感だけ。これが転生者の肉体なんだ。 　レンは腰を引いて、また奥まで突く。 「はあぁあんっ、あっ、あぁああんっ」 　レンの長くて太いのが、僕の中にズドンズドンと沈められる。中まで一気に挿入されるたびに、レンの睾丸が僕のお尻にひたひたと当たる。 　僕はもう頭が真っ白で、狂ったようにレンに与えられる快楽に身を任せた。 　レンが熱く吐息を漏らしながら、 「はっ、すげっ……。お前ん中、むちゃくちゃいい、なんだこれ、……」 　僕はそんなこと言われて嬉しくて、ますます身をよじって快楽に浸ってしまう。 「レンっ、レンっ、ああんっ」 「お前がいくまでいけねえな、耐えねえと」 　レンは入れたまま、背中から覆いかぶさってきた。 　背中をぎゅっと抱きしめて、僕の首筋を甘くかみ、右手で胸の突起をクリクリといじる。僕の胸からツーと先走りの蜜が滴り落ちた 　そして左手は、ペニスに。 　右手と左手で僕の前をいじりながら、またレンは腰を引き、穿った。 　 「んっ～～～～！……ああぁんっっ！」 　僕の体中の細胞が快楽に震えているような感覚。 　体全部が気持ちよくて、僕は本当に頭がおかしくなってしまいそうだった。 　レンの動きが速まる。 　強烈なピストンをかけてくる。 　僕の全てが頂へと昇る。 「はっ、れ、レンっ　あっ……あ、ああぁぁぁ～～～～～……っっ……っ……！」 　僕は達した。お尻で達する、初めての感覚。一番欲しかった絶頂。 　同時にレンの張りつめも、僕の中で弾けた。 　僕の中はレンの精液と僕の穴から分泌される精液とで大洪水に陥っていた。 　ふー、と息を吐きながら、レンが僕の中からまだ大きさと固さを保つそれを抜いた。 　僕の後ろから大量に白い液体が流れ落ちる。 　僕はそのまま床に崩れてしまった。 「おっと、腰がくだけちまったか？」 　言いながらレンは僕の体を抱えて、横抱きに上に向かせた。 　僕はレンの腕の中、とろんとした目で彼を見上げる。もうむちゃくちゃに幸せだった。 　そんな僕を見てレンはにっこり笑う。 「ケツ、いけてよかったな。俺もすげえよかった。ヨウの中、最高だったよ」 　僕は照れくさくてたまらなかった。 「うれしい……。レン、大好き……」 　レンは僕のおでこを手の甲で撫でた。 「さんきゅ。まあ、明日は言わないんだろうな」 「そんなことないよ！」 　レンは微笑した。 「さ、風呂で体流そうぜ。転生者のセックスはどうしても体中べたべたになっちまうからな」 「うんっ……！」 　僕は幸せを感じながらうなずいた。