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第34話 嫉妬(3) ※
レンは嬉しそうに微笑んだ。
「飢餓じゃない時のお前のそういう言葉、聞きたかったんだ」
そう言って、恥ずかしいお願いをした僕のまぶたにちゅっとキスする。
もう、なんて意地悪なんだろう!
レンが服を脱ぎ、自らの猛りを晒す。
固くて長くてすごく素敵なレンのペニス。
僕はとろんとした目でそれを見つめてしまう。
「すげえ欲しそうな目、してる」
「だ、だって」
僕は腰をくねらせる。全身でおねだりするように。レンが息をついてつぶやく。
「ああ、もうっ、たまんねえよお前」
両手で腰を支えて、入り口に猛りの先端を差し込む。
そしてズブズブと、ゆっくりと、焦らすように差し入れる。
僕はレンのものに肉壁を擦られる感覚をじっくりと味わった。
レンが入ってくる感覚。
なんて熱さだろう。
なんて大きさだろう。
僕の細い体はレンの大きなものを飲み込んで咥え込んで、歓喜する。
「ああ、レンの、入ってる……。レンの、僕の中にレンが……」
体の中が熱くて仕方なかった。
レンと一つになる喜びに、心も体も震えてる。
奥まで入ったレンが、ゆっくりと波を打ち始める。
「あぁっ!あん、あん、あんっ」
僕はレンがくれる天国に完全に身を委ねた。
快感を貪るように、自ら腰を動かして。
レンと繋がる、二度目の夜。
飢餓じゃない時に初めて繋がった。
何度も何度も抜き差しされて、絶頂の芽がどんどん僕の中に蓄積されて、やがて噴き上がる。
「ああぁっ!ああんっ、ああんっ!」
快楽が僕をめちゃくちゃにする。
「あああぁぁ~~~~~~っ……!!」
僕は絶頂を迎える。
身体中痙攣させて、まなじりを涙で濡らして。
レンも僕の中でたくさん出してくれた。
「レン……好き……」
余韻と脱力の中、告白する僕。
レンが照れたような顔をして、目を細めた。
「さんきゅ」
レンは、後ろも前も射精してどろどろの僕の額に口づけした。
僕の余韻に寄り添うように、抱きしめてくれる。
なんだか僕たち、恋人同士みたい……。
僕はレンの腕の中で、そんなことを思ってしまう。
れ、レンにとっては多分違うんだろうけど、そんなの構わない。
だって、「好き」って言えるんだ。
好きって言っても嫌な顔されない、冷たくされない。
優しくしてもらえる。
これって、なんて幸せなことなんだろう。
嬉しくて、嬉しくて、僕は本当に生きててよかったって思う。
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