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第39話 ウェイブ村(3) ※

 食事を終えて、僕たちは宿の部屋に戻った。  ふかふかのベッドが二つ。  ベッドで寝るの久しぶりだ!嬉しいなあ。  僕はベッドの上で早速コロコロしながら、レンに話しかける。 「さっきのおじさん、色々教えてくれて良かったね。なんだか怖い情報だったけど。ラガドに行くの?」 「行くしかねえだろ」 「そうだよねえ」  憂鬱。だけどちょっとした怖いもの見たさも、なくはなかった。背徳の街、か。 「あ、そうだ!」  僕はあることを思い出す。さっきの男の言葉で気になったところ。 「転生者液は麻薬だから、摂取しすぎると中毒になるみたいなこと言ってたけど、レン大丈夫!?」  レンはふっと流し目で笑う。 「大丈夫って何が?」 「だ、だってその、ほら、レンは結構……。摂取、してるじゃん?」 「何を?」  レンは僕が仰向けに転がるベッドに腰を落とし、意地悪そうな目つきで僕の髪を撫で付けた。  僕はしどろもどろになってしまう。 「ぼ、僕の、えっと、転生者液……」 「えっちな液?」 「い、言い方おかしいっ」 「ヨウが自分で言ってたじゃん」  そ、そうだっけ?そうだったかも。 「転生者は大丈夫だよ。効果ないってわけでもないが、まあちょっとした媚薬くらいかな。現地人みたいに白目むいてぶっ飛んだりしないから、中毒になんてならねえよ」 「じゃあ良かった。ふうん、媚薬、かあ……」  それってどの程度なの?  レンがニヤニヤ笑う。 「興味ありって顔してんなあ。そういえば俺、まだお前に舐めてもらったことないな」  僕はかっと赤くなる。  そ、それってなに!?  もしかして今僕、レンにおねだりされちゃったりしてる!? 「な、舐めて欲しいのレン!?」  ってどこをだろう。わあどこも恥ずかしいぞ、すごく。  で、でも!  おねだりされたからには頑張っちゃおうかな、みたいな!  どこでもどんと来い、みたいな所存です!  と、心の中で気合いを入れたら。 「別に?」  と首を傾げられた。  えええええええええ。  そんな反応、困るじゃないかっ!  せっかくの僕の気合いを!  僕は不満たっぷりでレンの顔を見つめた。  何を考えてるのか分からない、涼しげな笑み。  うむむむむむ。  僕はガバと上体を起こした。 「僕は舐めたいっ!舐めさせてっ!」  言ってしまった。  ニヤニヤ顔のレンをベッドに押し倒した。  仰向けのレンの顔の両脇に腕をついて見下ろす。  下から綺麗な目で見つめ返してくるレン。  うう、なんだこのイケメン。なんだこの美形。  押し倒してから、恥ずかしくなってきた。  心臓がうるさいくらいドキドキ言ってる。  どうしよう、本当はレン、嫌なんじゃないかな。僕なんかに舐められるの、嫌なんだったらどうしよう。  ああ「攻める」方ってこんな怖いんだ。  僕はおずおずと尋ねる。 「キ、キスしても、いい?」  レンがぷっと吹き出した。  やめてそういうの~~~~~~!  ああやっぱりだめ、僕なんかにレンを押し倒すとか無理に決まっていた!  僕が不戦敗状態でレンの上からすごすごと引き下がろうとしたら、下からレンの腕が伸びてきて止められた。  両手で僕の頭を包んで、下からすんごい優しい目でじっと見つめられた。 「お前、ほんと、反則」  引き寄せられ、唇を重ねられた。 「んっ……!」  僕の下唇を食んで濡らしながら引き離すと、濡れた瞳で囁く。 「舐めて、俺のこと。ヨウに舐められたい」  僕の心臓がどくんと跳ねた。  ああもう、反則は一体どっちだ……。  僕はレンの色気から目が離せなくなってしまう。  あっさりと君に落とされる。  本能に突き動かされるように、レンのシャツをたくし上げた。  何度見ても美しい肉体。異世界生活で鍛えられたのだろう、程よく発達した大胸筋。  その胸の先端が、うっすら濡れていた。  僕はきゅん、とする。レンが、期待してくれている?  口を開けて、その濡れた先端に舌を這わせた。  舌先に感じる、レンの小さな突起。  僕はその感触に恍惚となり、そろそろと舐め上げた。舌にレンをこすりつけるように。  大好きなレンを、食べてるみたい。  レンの呼吸が荒くなる。  とろとろ、蜜が漏れる乳首の分泌口。刺激的な苦味が僕の舌を刺す。  乳首の付け根を唇で挟んで吸い上げた。  ひゅるって僕の口の中に入ってくる、レンのおっぱいの……えっちな先走り。  そしてだんだん、脳みそがとろけてきた。なんか気持ちいい。ああ媚薬ってこういうことか。  いっぱい出してもらって、もっと舐めたい、もっと気持ちよくなりたいって思っちゃう。  美味しい。味はむしろ不味いんだけど、でも美味しい。変な感覚。  僕は夢見心地で、レンのおっぱいを舐めた。    大好き、って思いながら。レンが大好き。 「っ……、はっ……、はぁ……」  レンの甘い吐息が空気を震わせる。レンの手は僕の髪を悩ましげにかき混ぜる。  僕はその手つきにぞくぞくしながら、レンの胸を愛撫する。ペニスと化したその突起を、とろけた脳でただむさぼる。 「んっ……、ごめんヨウっ……、いくっ……!」  両方の突起から、どろどろのミルクが噴射した。  僕は片方にむしゃぶりついて、片方を手で押さえて手をどろどろにした。  僕はレンの胸におぼれるように顔中なすりつけて髪までミルクまみれになる。  すごい、レンのえっちな液の海、すごい。  僕いま、レンのえっちな液の海の中にいるんだ。  僕は白濁でどろどろになった顔で、レンを見つめ、おかわりをねだってしまう。 「もっと欲しい……。下もいい……?」  レンは僕を見て、ごくりと喉を鳴らした。赤くなって目をそらしながら、 「い、いい、けど……」  僕は舌をレンの下肢に向かって這わせていく。おへそを舐めて、さらにその下、魅惑的な茂みのほうへ。  茂みにうずもれながらちらりとレンを見ると、レンは額を抑えながら天井を見つめ、吐息をついていた。 「おまっ……、やばいってほんと、エロすぎっ……」  僕はそびえ立つレンの杭に、大きく口を開けた。  じゅぼっ……。  僕はレンの猛りを一気に咥え込む。    熱い。美味しい。  口の中をレンに犯される感覚がたまらない。  裏筋を舐め、カリ首を唇で擦り、鈴口を吸い。  喉の奥まで咥え込んで。  あれ、媚薬効果なのかな。喉の奥まで入れてもちっとも痛くないし苦しくない。  オエってならない。  僕はレンをしゃぶりまくった。 「んっ、つっ……」  レンの控えめな喘ぎが僕を煽る。  僕の口の中で脈打つ、レンの素敵なペニス。  早く解き放ってあげる。  全部僕が、飲み干してあげる。

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