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第47話
暗い。
痛い。
冷たい。
「あ、起きたん?」
「お前っ」
「やっほー!久しぶりやな?」
何処かの広い空間。
俺は手に手錠がはめられて部屋にあるソファーにいた。
「何処だよここ!」
「ここはなー、俺の親父が持ってる別荘の地下室。」
子供の様な笑顔を向けるそいつは俺に「阪宮 八雲」と名乗った。
「ふふっ、やっと君と2人になれた!俺な?君の事好きになってもうたんや。だから君を俺のにする。」
狂ってる。
こいつにはその言葉がぴったりだと思う。
「誰がお前のになんかなるかよ!」
「あ!そっか、今君はあのヤクザのものなんやったなー。じゃあ廣瀬 蒼が君のことを嫌いになれば君は俺の物になる!」
阪宮はそう言って俺が着ていたシャツを強く引っ張った。
ボタンが飛び散ぶ。
「君が俺ので汚れて行くとこを見せてあげようや。」
阪宮の冷たい笑いに背中が冷えた
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