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第48話

阪宮の手が俺の首筋を撫でる。 「ふふっ楽しみやな 〜 、もっと楽しむ為に準備しなあかんな!ちょっと待っとってな!」 そう言って阪宮は部屋を出て行った。 別荘の地下ってあいつ何者だよ。 俺があいつで汚れるってどういう意味だ? 手がこれじゃああいつと殴って逃げるのは難しいな。 蒼… しばらくして、地下の扉が開いた。 「お待ちどー!色々持って来たで?」 「こっから出せよ!」 「元気やなー。ここから出たいと思うのも今のうちにやと思うで?そのうち気持ちーくなってそんな事考えられへん様になるやろ。」 そう言うと阪宮は俺の顎を掴み強引にキスをされる。 「や、やめッろ!!」 俺が叫ぶと阪宮は待っていたかのように舌を入れてくる。 「んぅッ!?…んん ー ッ」 「ふふっかわええなー。」 阪宮は俺にキスをしながら手を腹や胸を撫でてくる。 手を拘束されていて抵抗出来ない俺はただされるがままだった。 「ひぁ…!?」 阪宮の手が俺の乳首をかすめた時自分でも思ってもいなかった声が出る。 「なんやー?乳首感じるんか!ますますかわええわー」 「そんなのッ知らない!」 そのまま弄られ続ける。 「やぁ…そこ触るなッ」 感じてしまっている自分が嫌だった。 まだ蒼にも触られた事ないのにこいつには触られている俺が嫌で気持ち悪い。 そう思うと快楽も消えた。 残ったのは嫌悪感だけだった。

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