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第70話
やっぱり緊張する。
風呂でちょっと早くてもって言ってたけどもしかして今日するのかな?…
「おい!どうした、ぼーっとして。眠いか?」
「あ、大丈夫!」
あと2時間で年が明ける。
来年も蒼は一緒に居てくれるだろうか。
俺は10歳近く年下で、蒼は満足してくれているだろうか。
きっと蒼は今までそれなりに女性を好きになって付き合ってきただろう。
男の俺でいいんだろうか。
ふと、考えてしまう不安
いつも考えないようにしている不安
あぁ、どうして今なんだ。
今そんな事を考えたら我慢出来ない。
「春野、どうした。なんで泣いてんだ?」
気がつくと俺の目からは涙が溢れていてそれを蒼がそっと拭ってくれる。
「ごめっ…」
「いいから言ってみろ。」
蒼は優しい。
「蒼は本当に俺でいいのかなって…。俺で満足してくれてるのかなって…。ごめん、こんなことなんか女々しいね。」
蒼の顔を見ることが出来なくて俯いたままそう言う。
「顔を上げろ」と言われて蒼を見ると優しく俺の手を握ってくれる。
「俺はお前が好きだ。満足も何もお前がいいから一緒に居るんだ。」
「俺も、蒼が好き。これからもずっと一緒に居たい。」
「ああ、ずっと一緒だ。」
蒼は俺の不安を消してくれるみたいに優しく口付けをした。
「もっと…して?」
俺がそう言うと今度は噛み付く様な口付けをされる。
蒼の手が俺の服の中に入ってくる。
「そ、蒼っここやだっ…」
蒼は俺を抱き上げて寝室まで運んでベットに下ろし俺な上にまたがる。
「怖いか?嫌なら止めるぞ」
俺がもっとして欲しいと言ったのに嫌なわけがない。
ただ…
「ううん。久しぶりだから緊張して…」
「可愛いな」
「ひぁっ…!」
いきなり乳首を触られびっくりして変な声が出る。
慌てて口を抑えるとその手を退かされ甘い口付けが落ちてくる。
クチュクチュと音を立てて舌を絡ませ舌を伝って流れてくる蒼の唾液を飲む。
蒼が与えてくれる快楽が俺の緊張を解していく。
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