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第69話

作った飯を食べ終わり時計を見ると8時過ぎていた。 「そろそろ風呂入るか?」 「あ、そうだね。」 そうして今は2人で風呂に入っている。 最近、2人で風呂に入る事が増えたなー、 この1年色んなことがあった。 蒼と出会って。奏さんとも千尋とも愁とも会えた。蒼を好きになって、恋人になれて、阪宮のこともあった。 そういえば、前に千尋と愁に会ったとき年明けにしたいことの話ししたなー、何だっけ?確か…… 「ねえ、蒼。姫始めって何?」 「は?なんでた?」 「いや、この間千尋と愁がしたいって言ってたのを思い出したから。」 「俺達もやるか?」 いきなり耳元で蒼の声がしてビクッとなって蒼の方を振り向くとどこか楽しそうな何かを企む様な目をしていた。 「っ…。」 「まあ、本当は2日にやるもんなんだけどちょっと早くてもいいだろ。」 その目が余りにも煽情的でそんな目で見られたら… 俺は小さく頷いた。 風呂からあがると9時を過ぎていてどうやら1時間近く入っていたんだと思う。 ていうか、結局姫始めの意味教えてもらってないな。 俺はテーブルに置いてあった携帯を起動させて姫始めの意味を調べた。 『姫始め』 男女(たまに男同士または女同士)が年が明けてから初めて秘め事をする/秘め事をし始めることを示しているという見解でおおよそ一致している。 「…っ!!」 嘘じゃん…、 姫始めってそういう意味? いや、別に蒼とそういう事をしなくないとかじゃないけど、いきなり過ぎて緊張してきた…。

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