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第73話
蒼は俺の後処理わしてくれた後、俺の隣に横になった。
「もうすぐ年が明けるな。」
蒼に言われて時計を見るとあと数分で年が明ける時間になっていた。
俺が蒼の手を握ると蒼も優しく握り返してくれた。
「蒼、俺を助けてくれてありがとう。蒼と出逢えて今こうして一緒居れて俺めっちゃ幸せだよ。」
「ああ、俺もだ。」
あと、1分。
あと、10秒。
「蒼、明けましておめでとう!今年もよろしくね!」
「ああ。」
無事年が明けて俺達は汚れてしまったシーツを新しいのに変えてもう一度風呂に入り直した。
「そう言えば、新年最初ににするのが姫始めなら、年の1番最後にするのは姫納めって言うらしいぞ?」
汗を流して浴槽に2人で入っていると蒼が何かを思いついた様に口を開いた。
「姫納め?」
姫始めは1月2日、新年最初にすることらしくて逆に12月31日、年の最後にすることを姫納めと言うらしい。
てことは、さっきまでのは姫納めってことになるのか?
「姫始めするつもりだったけどなー。」
さっきまでの事を思い出して顔が熱くなる。
「逆上せたから上がろ!」
風呂を出て暫くすると蒼の携帯が鳴った。
「春野、澄衣達が初詣行くらしいが行くか?多分若と愁さんも来る。」
「澄衣さんって…あ!」
「思い出したか?若に会ったとき澄衣には会っただろ?多分澄衣と後、他の幹部と若達とだと思う。」
前に千尋に初めて会ったときに一回だけ会ったときがある。
確か…赤橋 澄衣さん。
「蒼は?」
「お前が行くなら行く。」
「うーん。千尋達が居るなら行こうかな?」
「わかった。」
それから俺も蒼も明日の初詣の為に寝ることにした。
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