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第118話
こっちに来た頃から週1回必ず誰から電話がくる。まあ、たいてい夏とか何だけど。
今日は秋からだった。
「聞いてよー!冬ったらほんっとに意味わかんない!!」
そう言えば最近冬と秋が付き合い出したらしい。いや、正直聞いた時は嘘かと思った。でも、この3年で秋と冬も色々あったらしい。
今はこうしていつも通りだけど少し前まではまともに話せなかった。
「はいはい。今度はどうした?」
「クリスマス一緒に過ごそうと思ったらその日にバイト入れたんだって。」
ああ、そういうことね。
「バイトっても1日中って訳じゃねえんだろ?」
「うん。お昼から夜まで」
「じゃあバイト終わってから一緒に居りゃあいいじゃん。冬が帰ってくるまでに料理でも作って待ってたら?」
「でもクリスマスだよ!?1日中一緒に居たいじゃん!」
「冬にも冬の考えがあるかもしれないだろ?それに昼居れなかった分夜は一緒にいたらいいじゃん?」
「うう…でもー、、」
「分かったよ。俺からも冬に言ってやるから、な?」
「うん。春、ごめんね?いつもいつも。」
「気にすんなよ」
「ありがとう!」
そう言えばクリスマスか
蒼はどう過ごすかな、
蒼こそ仕事入れてそうだよね。
再来年は一緒に過ごせるんだ、
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