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第124話
春野はなんというか4年で変わった気がする。
4年前もどちらかと言うと言って容姿は整っていた方だと思う、でも少し顔が大人びたせいなのか髪色のせいなのか色気みたいなものがでた。
こうして一緒に風呂に入ると余計それを実感するする。
4年前変わらずに俺の足の間に座る。そうすると春野の首筋が目の前に来るんだか、4年で少し大人びた顔になった顔から伸びるすらっとした首はどこか扇情的な色気がある。
「ねえ蒼、明日って休みなんだよね?」
「どうした?」
そんなに真っ赤な顔で言われて意味が変わらないほど俺は鈍くない。ちょっと焦すと更に顔を紅くして言葉を濁らせる。
「え、いや…その……」
「ゴム、無いんけどそれでもいい?」
「う、うん…」
確かに春野は綺麗になった、でもまだまだ可愛いくて愛おしい。
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