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第125話 先輩の熱い吐息 ー注意書きありー
🌸🌸🌸 前置き・ご注意 🌸🌸🌸
何時も読んで下さりありがとうございます。
このお話は年齢制限無しで書き始めました。
でも、今回のお話は、
もしかしたらR指定の必要なお話になっている可能性があります。
取り合えず、R指定のタグはありません。
頑張って指定にかからない様に書いたつもりですが、
年齢制限の必要な方や、R指定の苦手な方は
読み進めていく中、ヤバいと思われたら、
お読みなる事をお控え下さい。
また、お読みになられた方で、
R指定した方が良いよと思われた方がいらっしゃたら、
ご遠慮なく、お申し出下さい。
よろしくお願い致します。
樹木緑
♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥
抱きついた先輩の肩は熱かった。
僕の肩にかかる先輩の吐息も既に熱く、
先輩の興奮が直接僕の肌に伝わって来た。
僕達はお互いを見つめ合うと、
我を忘れて激しくお互いの唇を奪い合った。
また、湿った先輩の唇は蜜の様に甘かった。
体が痺れるような香りを放った先輩の
舌が僕の唇をなぞり、
「要、少し口を開けろ」
そう言ったかと思うと、
先輩の舌が僕の口の中に入ってきた。
そして僕の舌に絡ませたかと思うと離れ、
じれったいと感じていると、
また絡んできては離れて、
僕達はそれを繰り返した。
「要、部屋へ行こう」
先輩が僕の耳元でささやいた時には、
僕にはもう、僕と先輩の荒い息遣い以外は聞こえなかった。
「お前の匂い、酷くなってる。
興奮してるんだろ?」
僕は足がヘロヘロで、立つ事すらままならなかった。
先輩は軽々と僕をお姫様抱っこすると、
湯船から立ち上がり、
そのまま布団へと運んでくれた。
先輩が欲しくてたまらなかった。
欲しくて、欲しくて、気づけば先輩の両肩に両腕を回し、
先輩を自分の方に引き寄せていた。
先輩が優しく首筋にキスをすると、
僕の唇から吐息がもれた。
先輩は優しく僕の唇にキスをすると、
そのまま首筋へと落ちてきた。
先輩に首筋を強く吸われたかと思うと、
僕の唇から女の子の様な声がもれた。
僕はハッとして両手で口を覆った。
でも、どんなに必死に我慢しても、
声を殺すことは難しかった。
先輩の指が僕の唇に延びてきて、
「要、大丈夫だ、お前の声を聞かせろ。
我慢するな」
と耳元でささやいた。
僕は恥ずかしさで首を左右に振ると、
先輩は僕の両手を口から外し、
そっと彼の唇で僕の口をふさいだ。
そしてその唇でまた僕の首筋を攻めた後、
更に下へと移動した。
先輩は更に続けて僕の体をキスと舌で攻め続けると、
その頃の僕はもう、声を殺す事を抑制する事は出来ず、
僕が喜悦の声を出す度に、
先輩の指が段々僕の下腹部に延びてきた。
僕は、ピクピクし始めた下半身を抑えながら、
「先輩、僕、今は発情期じゃないから
これ使って」
そう言ってお母さんにもらったジェルを渡した。
先輩は蓋をポンと開けて、
中を手のひらに押し出すと、
僕を後ろ向きにした。
「多分この方が楽だと思うから」
そう言って、まだ、
誰にもさらしたことの無い部分に触れてきた。
僕は一瞬ビクッとした。
「ごめん、
痛かったか?」
先輩が手を止めて心配そうに聞くと、
「ううん、大丈夫。
ちょっと変な感じで痛くはない」
僕の答えに安心したのか、
先輩はまた、丁寧に丁寧に僕に触れてきた。
先輩が指で僕の深いところを探るたび、
僕の体はけいれんを起こしたように撓った。
その度に先輩は僕の首筋にキスをし、そこ
から背中にかけて舌で愛撫した。
「先輩、もう来て」
僕がそう言うと、
先輩が僕の体を上向きに変えた。
「初めての瞬間はお前の顔を見て居たい」
僕は先輩の頬に手を伸ばした。
「来て」
その瞬間、先輩は僕の一番奥深い処に入って来た。
「先輩、先輩、先輩……
佐々木先輩……
好き……」
僕は狂おしいほどに先輩の名を呼んだ。
先輩に抱かれ、先輩を感じ、
先輩の名を呼ばずにはいられなかった。
「要……
要……
要!」
先輩は愛おしそうに僕の顔を見て
頬をその長い指で撫でた。
「お前の中は暖かいな」
そんな先輩の一声に、僕が先輩に微笑むと、
先輩の瞳から大粒の涙がこぼれた。
僕の目にも、涙が滲んでいた。
僕の頬に触れた先輩の手を握り締め、
更に頬を摺り寄せると、
僕はそこにキスをした。
僕達は今繋がってるんだ。
本当にその時は自然と来たんだ。
何も肩に力を入れて頑張らなくてもよかったんだ。
僕の心と体は、ちゃんとその時を知っていた。
「ありがとう、要。
ありがとう、俺を受け入れてくれて。
お前の全てを俺にくれてありがとう。
愛してる。
永遠に愛している。
本当に、本当に心から愛してる」
先輩が愛おしかった。
凄く、凄く愛おしかった。
僕は愛されている。
こんなにも先輩から愛されている。
このまま先輩と一つになりたかった。
溶けて、溶けて、溶けあって、
先輩の中に溶け込んでしまいたかった。
僕は先輩の涙を拭いて、
「先輩、苦しいでしょう?
もう動いていいですよ」
そう言うと、先輩はゆっくりと動き出した。
先輩に奥を突かれるたびに僕の唇から吐息が漏れた。
まだ足りない……
まだ先輩が足りない……
「先輩……
もっと……」
僕は無意識に先輩をもっと僕の奥へと導いた。
下半身がジンジンとして、
「お前の匂いが段々と強くなっている。
そんなに締め付けるな。
少し苦しい」
先輩はそう言いながら、段々と動きを早くしていった。
その時には、先輩からも、かなりのフェロモンが放たれていた。
僕は先輩のその匂いを嗅ぎながら、
ボーっとなって来る頭と戦っていた。
“初めてはちゃんと最後まで見届けたい”
そう思っても、先輩のフェロモンは否応なしに
僕の神経を犯して行った。
先輩の振動を感じるたびに頭の神経まで痺れてきそうだ。
先輩の肩に手を回しギュッと抱きしめ、
僕達の汗と体液が混ざり合ったと感じた時、
僕は極限に達した。
「先輩……僕もう……」
「大丈夫、俺もだ」
先輩がビク・ビクッと震えた瞬間、僕の中に熱いものが広がった。
それがジワジワと僕の中に浸透してくる。
僕はハアハアと息を荒げて先輩の顔を見上げた。
先輩は汗びっしょりで僕と目が合うと、
僕を優しく抱きしめてキスしてくれた。
僕は先輩を愛している。
今までこんな気持ちを持った事はない。
こんなに人を愛したことはない。
先輩の事を考えただけで
こんなにも優しい気持ちになれる。
先輩は僕の髪をそっと撫でながら、
「体は大丈夫か?」
と聞いてきた。
僕は先輩を見てニコッと微笑んで、
「少し眠いかも」
ともう殆ど回っていない頭で答えた。
先輩が易しく撫でる僕の頬の感覚や
撫でる髪の心地よさを感じながら、
僕はス~ッと寝りに落ちてしまった。
そして夢見心地で
「ごめん、要の全てを生で感じたくて、
わざとゴムを付けなかったよ。
もし子供が出来ても、お前は俺が守る……」
と、先輩が囁いているのを聞いたような気がした。
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