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第22話

あの後、念の為 シバにはオムツを履かせて寝させた あんだけ失敗してるからか シバも抵抗せずに案外すんなり履いた ベッドの横で すぴすぴと寝息を立てているシバを横目に まだ眠くない俺は 携帯でソファのクリーニングについて調べていた とりあえずタオルで吸水はさせているが 1度クリーニングかなんかしなきゃダメだろうな、あれは 匂いや汚れも気になるし めぼしい業者をピックアップしておいて でもまずはとりあえず会社のクリーニング業者に相談するか、と考えに決着をつけ 俺も寝るか、と携帯を閉じた もう、深夜2時近かった シバに半分以上取られている布団を くい、と引き寄せた時だ 『んんん、』 と、シバが目を擦る 「悪い、起こしたか?」 『んん、』 と、起き上がってベッドの上に座ったまま、俺の顔を見た 寝ぼけてんのか? 「シバ?」 『…なぁ、』 「なに?」 『おしっこ、』 「は?なに。でんの?」 と、聞くとシバは頷いた 「なら便所いけ」 と、言って俺は布団に入ろうとした よかったな、漏れる前に起きて しかし、シバは そのままそこに座って俺のことをゆする 「んだよ、便所くらい一人で行けんだろ」 『なあ、みてて』 「は?」 シバはトロン、とした目で俺を見ていて 『っふ、ぁ、』 と、一瞬ぴくりと動いたあとに身体から力が抜けたのがわかる 「シバ?」 そして、 まもなく 僅かに聞こえてきた しゅうう、という音 「おまえ。まさか!」 『ん、っっふぅ、ぁっ』 顔を赤らめ 気持ちよさそうな顔で身体を小刻みに震わせていた 布団を跳ね除け シバの股間に手を当てると じんわりと温かくて 紙オムツ越しに 手にシバの水流が当たるのがわかる 『んんんっ、』 と、最後に身体をプルっと震わせた所を見ると どうやら全部、出したらしい 「何やってんだよ、」 『んんん、おしっこ、した』 と、シバは眠そうに そのまま身体を横にした 「は?」 『ほめて、』 いや、なんで わざとこんな所でおむつ汚したのに なんで褒めなきゃなんねえんだよ 「なんでだよ、」 『おまえ、ほめるから、いつも……たくさんして、えらいって…、いえて、えらいって、』 と、言い残し また、目を閉じたから どうやら寝始めたようだ そして、寝ぼけての行動だったのだろうか 「たく、」 …って、おれそんな褒めたっけ? つか、シバを褒められたくて わざと今の漏らしたのか? いや、そんなの褒められた行動じゃないだろ… と、寝る予定だったのに 仕方なく身体を起こし ベッドの下からシバのおむつセットを出して 換えて処理してやった ◇◇ 『なぁ、もう今日の夜はおむつ履かなくていいだろ?』 と、翌朝 おむつが濡れてなかったシバは 朝から俺にそんなことを言ってきた 「なんで」 『だって汚さなかったじゃん』 「いや、昨日の夜中したろ、覚えてねえの」 『覚えてる。起きて、自分の意思でちゃんとおしっこした』 「どこで?」 『え?便所じゃん?』 「ちげえから! 起きてたけどベッドの上でおむつにしただろ!覚えてねえの」 『ええ?そうだっけ?』 と、やっぱり寝ぼけての行動だったらしいシバ 「シバ、癖になったら困るのお前だぞ。ちゃんと意識してトイレ行くようにしろ」 『言われなくてもいってるし』 「そうか?今日会社いくけど普通のパンツでいけるか?」 『ばかにすんな!』 と、さっきまで履いていたおむつを俺に投げつけ 新しい下着に脚を通すシバ 「なぁ、お前俺に褒められたいの?」 『は?なに、いきなり』 「いや、べつに」 『俺はそんな褒められたこと、今まで無かった』 「ふーん、」 『だから、お前には褒められたいけど』 「…なるほどなー」 俺は適当に ほぼ無意識にシバを褒めていた どんなタイミングで褒めていたかよく覚えてないが 漏らした時も慰めがてら褒めたのだろう ちゃんと言えて偉かったな、と それが、シバにとっては嬉しかったのか だから、漏らした時は ちゃんと俺に言うようになったのか 俺に褒めて欲しくて まんま犬だな、こいつ 褒めて褒めて と、尻尾を振っていたのだ そう考えると昨日の夜中の行動も納得出来る 褒めて欲しかったのだ ちゃんと、出る前に言えて偉かったなと 俺の目の前でたくさん出せて偉かったな、と 「シバ、今日仕事して」 『いや、今日仕事行くけど』 「そうじゃなくて、今日はモニター」 『は?やだ』 「なんで、沢山褒めてやるよ」 と言う俺の言葉に シバは少しだけ 身体を震わせた

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