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同僚に連れられてこの店に来たのが一番最初。 ゲイなのは自覚していて でも勇気が無くて そのまま誰とも付き合う事も無くきちゃった 残念な俺に 何故かすごく良くしてくれて。 「一生懸命アピールしてたのに 涼 全然 気づいてくれないんだもん。必死だったんだよ。」 こういう風になってから 新はそう言って くすっと笑った。 だって。 そんな事ある訳無いと思ってたし。 このまま童貞処女で終わるんだろうなぁ。。 なんて。ずっと思ってて。。 こんなイケメンが。 あり得ない。 程よく筋肉もついてて とにかくカッコいいし。 それに格好だけじゃ無くて 優しいし 気が利くし。 こんな優良物件手に入る訳が無い。 そう思いながらも 結局好きになっちゃって。 初めての合体の後 「一生大事にするよ。」って言われて それから本当に大事にして貰ってる。 ほら。。 今だって。 「ルームメイトが帰ってきたから この話はもうお終い。ね。」 新は女子ーズにそう言って 話を切り上げると お盆に生ビールと 手早く作った ほうれん草のバター炒めを乗せた皿を置き カウンターから出てくる。 「後でちゃんと作るから 先にこれでね。」 ヒシヒシと突き刺さる冷たい視線を一手に受ける 俺の背中を新は押しながら 階段を上がり リビングのテーブルにビールと皿を置いた。 チュッと軽くキスをして いつものウィンク。 「もうちょっと待っててね。」 そう言って 階段を降りていく。

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