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ビールを飲みながら バター炒めをツマむ。
パチパチとリモコンを動かし 雛壇に芸人が
沢山座ってトークするバラエティ番組で指を止める。
二人組の漫才コンビが身振り手振りで
鉄板トークを繰り広げていた。
あー。コイツら好き。
こないだも何かで見たな・・。
テレビを見ながらゲラゲラ笑っていると
トントンと階段を上がる足音が聞こえてくる。
「何笑ってるの?」
新が顔をひょこっと出した。
ああ。もうクローズの時間か。
「コイツら結構面白いんだよ。最近よく
出てるんだよなぁ。」
画面を指差して説明すると ふーんと言いながら
テーブルにいくつか皿を置いた。
なんだろ。これ。。
「涼。接待で少し食べちゃってるのかなと思って
軽く食べられる物にしたけど。」
「ああ。うん。小腹が空いてる感じ。
すごいね。言ってないのに。」
新はいつもそう。
話してなくても的確に俺の腹状況を見抜いてくる。
ご飯に納豆。その横にお皿山盛りの何やら
薬味らしき物が。。
「ネギ、しょうがにみょうがに大葉と
ブロッコリースプラウト。千切りにして混ぜたの。
やっちゃうね? こうやってご飯に納豆かけて・・
で、この薬味を上にドサッと。。醤油をサッとね。」
はい。と俺に少し大きめの茶碗を渡す。
へえ。。
「薬味って最初から混ざってるイメージしか
無いけど。こうやって食べんの初めてだなぁ。」
辛くないのかな。。
薬味と納豆を少し馴染ませて 掬って口に放り込む。
んっ!?
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