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みんな頷いて 旨いって言ってくれて。
でしょ。と涼は勝ち誇ったように笑みを浮かべると
残りの半分に今度はソースをつけて口に入れる。
うんうん。とまた頷いた。
「あー。成程。ケチャップだと何食っても
全部ケチャップ味になりますもんね。
このソースなら下味の粉チーズがコクになって
逆にソースの酸味が際立つし。
日本人は酸っぱいの好きだから
こっちの方が喜びますよ。
このキュウリの微塵切りが効いてるなぁ。
カリフラワーもそうだけど
マッシュルームがまた凄いや。
じゅわっと旨味が広がって
美味しいエキス飲んでるみたいっすね。
へぇ~。すげえなこれ。
ただのカリフラワーにマッシュルームが
こんなに旨くなるんだなぁ・・。」
パクパクと口にいれ ビールを飲んで
また首を傾げる。
「揚げ物にビールって絶対だと思うんだけど
これはビールじゃないかなぁ。
何かおススメってあります?」
おススメ・・。
実はその頃 酒の勉強も怠り始めてて
レパートリーも少ししかなかった。
「あ・・脂っこいんで・・ スッキリするなら
うーん・・あ。テキーラトニックはどうですか?
ライムを効かせたやつなんですけど。」
必死に少ない頭の引き出しを開け
そう提案すると ぱあ。と表情が明るくなる。
「ライム。絶対合いますね。それだ。それ下さい。」
涼は嬉しそうにそう言ってくれた。
「叶さん。詳しいですけど
これって何料理なんすか?」
岸さんにそう聞かれ 涼は首を傾げる。
「知らない。多分外国の料理なんじゃねえかな。
でもほら。俺 海外旅行行った事ないから。」
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