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「はい。クレームの3店舗は全部引き上げの 手配取りました。代わりに今まで使って頂いてた 商品を俺が持ってるマックスの値引率で二か月。 承諾して頂けました。 その他の店で 既にご注文頂いた分は 使って貰って 問題あるかを見ていただく事にしてます。 ダメなら取り替えで。後は 気分を悪くされていた お店がかなりあったのでお詫びの連絡を入れて。 営業時間内だったんで 全て明日アポ取りました。 すいませんでした。」 ペコリと頭を下げると木崎が声を荒げた。 「なんで叶さんが謝るんですか! そもそもコイツが・・。」 「流石。店ファーストの営業ってのは本当ですね。 クレームなんて適当に流しときゃいいのに。 アイツらは安くなるならなんだって言うんですよ。 馬鹿正直に値引きして。そんなんで 売り上げなんか上げられるんですかね。」 三沢は木崎に被せるようにそう言って わざとらしくため息をついた。 木崎がこの野郎!と掴みかかりそうになるのを 必死に止める。 「お・・お前。叶さんがどんだけ足を運んで 築き上げてきたと思ってんだよっ!! それを全部泥かけやがって なんだ! その言い草は!てめぇ!!」 「やめやめ。お前が怒ってもしょうがないだろ。」 「で・・でもっ!」 わかった。ありがと。とポンポン肩を叩くと 木崎は悔しそうに歯を食いしばり それでも ぐむっと口を噤んだ。 ふんっと三沢は小馬鹿にしたように鼻を鳴らす。 「そんなだから 別にいいだろうと思ったんですよ。 叶さん。いつもヘラヘラしてて怒らないから 俺に客取られたって何も言わないだろうって。 そうでしょ? だったら別に問題無いですよね。」 あー。 そーゆー。 成る程ね。。 「まあ。別に構わないよ。」 肩を竦めると 木崎は 叶さんっ!とまた 牙を剥いた。

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