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ホテルの部屋はこれまたゴージャス。
ランク下げたって言ってたけどホントですかね。
涼介はスーツケースを端に置くと
部屋をぐるっと見渡した。
夜景マストと思ってんのか 高層階の窓からは
大阪の街が煌めいて見える。
この間行ったホテル程じゃないにしろ
これだってほとんどスイートルームじゃねえの?
L字型のソファーに 新はどかっと座り
足を投げ出して苦しそうに腹を摩っていた。
「人生でこんなに食べたの初めてかも。
涼。よく平気だね・・。」
あー。まあな。
「食えない時は全然食えないけど
多い時は一日に何食も試食する事もあるからな。
結構胃袋デカいのかも。」
目についた たこ焼き全部食って いか焼きも。
夕飯はトンテキ。
旨かったなぁ・・。
ガーリックバターライスの上に
ドカドカッと甘辛いタレが絡まった豚肉。
柔らかいんですよね~。ホント。
揚げニンニクがこれまた旨くて。
雨宮さんの一件からソース作りに取り組み
始めていた新も興味津々で。
「ワンプレートでこのボリューム。
タレの甘みがしっかりあるのにしつこくない。
満足感がハンパないね。これはお客さんが
喜ぶの凄いよくわかる。」
結局厚切りも頼んじゃって この日四杯目の
ビールを飲みながら二人でシェアして食べちゃった。
で。帰りに大阪支社の同期に教えて貰った大阪寿司を
軽く摘みながらまた酒飲んで。
安くて旨いってのがとにかく凄いんですよね。。
珍しく ウンウン唸って動けない新をそのままに
買ってきた飲み物を空の冷蔵庫に入れる。
「なんか飲むか?」
小さなキッチンが付いていて 氷もグラスもある。
「涼。まだ飲みたいでしょ。ちょっと待って。。」
無理矢理起き上がろうとするのを手で制した。
「先に風呂入っちゃうよ。新はどうする?」
あー。と珍しく躊躇し 苦笑いを浮かべながら
首を振る。
まあ。そんだけ苦しがってたらな。
くすっと笑い 了解。と手を振って
バスルームへと向かった。
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