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それからはもうずっと食べっぱなし。 シャトルバスに乗って都心に出て チェックイン前だったからホテルに荷物だけ預けて。 「移動は電車が一番楽だぞ。」 入り組んだ路線をもろともせず 涼はどんどん目的地へと俺を引っ張って 連れて行ってくれる。 結構色々調べたんだけどね。 必要なかったみたいだな。 今までは旅行と言ったら車で温泉へ行くぐらい。 それも全部俺が予定を立ててきて。 こうやって涼と飛行機に乗ったり電車に乗ったりは 余りした事が無い。 意外と行動力あるんだよね。 頭の回転も早いし 仕事柄よく歩いているからか 全然疲れないみたいだし。 これは新しい発見・・・。 でも。 「こんなにたこ焼き食べるの。」 その日3回目のたこ焼きを前にそう聞くと 涼はまた「何言っちゃっちゃってんですか。」って 憤然として。 「これは青ネギポン酢。旨いんだって。 ああだったらこっち食べてみるか?」 赤い煎餅でたこ焼きを挟んだ物を手渡してきた。 って これ何。。? 「たこせん。初めて食った時びっくりしてさ。 この煎餅なんて感覚として駄菓子だろ。 それでたこ焼きを挟むとですね。 煎餅がもちっとして中からたこ焼きがトロっと。 甘いソースがじわっと煎餅に染み入って。 シャキッとした青ネギがアクセント。 このバランスがね。最高なんですよ!」 ほらほら。と勧められ 半信半疑で齧り付く。 ああ。ホントだ・・。 「うん。美味しい。」 色々考え方があるんだね。 味変くらいは考えついても お菓子と組み合わせる とかはなかなかちょっと思いつかない。 固定概念ってやっぱり邪魔なんだな。。 「勉強になります。」 そう言って たこせんを涼の前に差し出すと だろ。と嬉しそうにガブリと齧り付いた。

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