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顔を見合わせ ふふっと笑い合う。 「じゃあ。やっぱりお嫁さんにって言おうかな。」 「止めろ。絶対ダメだからな。上手くいく事も 上手くいかなくなるだろ。」 小突きあいながら歩いていると 実家が見えてきた。 あー。 着いちゃった。。 覚悟決めろー。 うん。 そっと壁から中を覗くと 庭を小さい体がヨタヨタと 歩き回ってる。 ・・あれ。 愛梨か? 「・・・歩いてる。」 「ホントだ。ちゃんと歩いてるね。」 新も驚いたようにそう返した。 「すげえな。ついこの間まで手足動かすくらい だったのに。って そっか。 もう保育園行ってんだもんな。」 すげえなぁ。 子供が育つのってこんなに早いんだ。 あっという間に愛梨はこんなに成長して。 「こんなの。しっかりと愛情注がないと バチが当たりますよ。なあ。」 親の都合なんか関係無い。 やっぱり子供は誰も彼も愛されるべき存在で。 何よりも大事にしてやらないとな。。 新もまぶしそうに愛梨をじっと見つめ そうだね。と頷いた。 内心。思う事もあるんだろうけど。 自分は繋ぎ止めるものではなかったと 思ってるのかもしれない。 でも。見る限り 新の表情に曇りはどこにも無く 愛おしい者を見るような瞳を愛梨に向けていて。 ちょっと整理がついてきてるのかも。 な。 これからも 少しずつでいいから 癒していけたらいいよな。。

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