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第6話-4
「夫婦となった証に接吻を致せ。仲良き夫婦の始まりを見届けようぞ」
御稲荷さまに接吻と言われても桔梗には何事か分からなかった。きょとと白耀を振り仰げば、その表情のまま腰を抱き寄せられた。
「桔梗、永遠に傍にいてくれ」
白耀の指先が桔梗の唇を撫でた。小さく震えたそこに今度は唇で触れる。
白耀の温もりが唇から伝ってかつてなく幸せな気持ちが全身に広がった。
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