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第22話

 アルトニーの呼吸に併せ、ウァラウムは硬く反り上がった自身を少しずつ埋め込んでいった。  アストラル・ボディの状態なので初めてでもさほど痛みは感じないと思うが、衝撃はあるだろう。 (おや。この私が、犯す相手の身体を思いやるとは)  もしや、奴隷となっているのは、実はこちらの方なのでは?  アルトニーの持つ耐えがたい魅力。  その虜となってしまっていることは事実なのだ。  自覚はある。  ただ、認めたくないだけだ。 「んッ。んんッ、く。ッふ!」 「そう……、楽にして。全て、私に任せて。あなたは、ただ楽しめばいいのです」 「あぁッ! そ……んな、奥、まで……ッ!」 「ふふふ、まだ挿入りますよ」  悦い声になってきた、とウァラウムはぺろりと舌を出して唇を舐めた。 「あなたの悦びは、私の悦びでもあるのですからね」 「あ……あぁ、あ……ぁ……」  小さく細く尾を引く声が、かすれて消えてゆく。  アルトニーが黙ってしまったその時、ウァラウムのペニスは全て体内へと収まっていた。

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