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第27話

「……ウァラウム。……ウァラウム……ッ!」  名を、押し殺した声で呼びながら絶頂に達した。  尿道を通って精液が押し出される感覚に、恥じ入った。  とてもいたたまれない、だが、信じられないくらい気持ちが悦い。  びくびくと震え、吐き出しながら彼の背中に爪を立てた。  アルトニーが果てても、ウァラウムは許さなかった。  下半身をローションと精液とでぐじゅぐじゅにしながら、なおも責め立てた。  背に食い込む痛みが、心地よい。  その背も、汗まみれに違いない。 「ふッ、ふッ。はぁ、はぁ、はッ、はッ。アル、トニー。アルトニーッ!」  時折、喉を詰まらせながら荒い息を吐き続けた。  可愛い、私の奴隷。  自由を奪われながらも鋼の意志を貫いた、恐ろしい傀儡。  いやそれこそが、人が人であることを私に知らしめた唯一の存在。

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