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第四章・13
うむ、と東郷は口元に手をやって難しい顔をした。
三丁目は、魔導学校にも近い。
何か手を打たねばならないだろう。
「それはそうと、左近充はどうして暴力を振るったんだ?」
場所は町のほぼ中心。
人の目が多いこの場所では、悪さはしづらいだろうに。
「本城は『男たちが左近充に話しかけた』と言ったが」
うんうん、と本城は首を縦に振っている。
しかし、左近充より、さらに幼い本城だ。見たままの事しか話せなかった。
町へ来る道中で彼から聞くことができた内容は、これだけだった。
『左近充が、話しかけてきた男たちを、いきなりボコボコにしたんだ! そんで男たちは大怪我しちゃったから、一緒にいた岬がオーラで治してるところ!』
これでは、左近充がなぜ若者らに暴行を働いたのか解からない。
話しかけてきた、と本城は言うが、その会話の内容は?
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