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23逢い引きしたい

 授業が終わると夕刻の時間で、ロビが迎えに来た。 「セナさまぁ、お夕食の時間ですぅ。今日は僕の菜園の新作を採って来ましたよぉ。気にいるといいなぁ」 「ありがとう、ロビ」  兎の耳を可愛いく動かしふわふわの茶髪に大きな緑の瞳が可愛いセナの世話係、ラビト族の獣人ロビ。  一見ショタっ子に見えるが、実は全部演技である。元々山賊で魔王を追い剥ぎしようとしたが返り討ちに合い、城でこき使われているらしい。だが意外にもセナに言い寄る4人の中で1番常識的である。蹴りは吹き飛ぶほど強力だが。  食堂に案内されると、アディが座って待っていた。セナも席に着き、食事を始めた。 「待ってたのか、アディ」 「お前と食する方が楽しいからな」 「うん」 「そういえば、ロビがお前とまた菜園への同行許可を申し出て来た」 「行っていいのか?」 「・・・許可しよう」 「何、その間は」 「男と二人きりで逢い引きだぞ。セナが道中森の中で獣のように交尾しないか心配で・・」 「・・・・・・・・・・・・バカじゃないの」  セナは冷たく一喝すると、ロビの菜園で採れた美味しい野菜を黙々と堪能するのだった。  食事を終えると、ロビが湯浴みの用意をしてくれてアディも入ろうとしたが全力で断った。寝室に戻るとアディがベッドでふて寝していた。子供かと思いながら、アディをよそ目にぴよ太をバスケットの中に入れてやると寝息を立て始めた。  ベッドに近付いて、アディの長い三つ編みを触ってみる。 「拗ねるなよ、魔王のくせに大人気ない」 「俺もセナと逢い引きをしたいのだ」 「普通に誘ってすれば?」 「なに!?よいのかっ!」  アディはバッと起き上がり、セナを見つめた。 「まぁ、付き合う前だってお互いを知るためにデートくらい普通にするだろ」 「おぉ、人間とはそういうものなのだな!ではセナ、俺と逢い引きに行こう」 「たまにはいいか。どこ行くんだ?」 「ふむ、針の山か猛毒の沼地か・・・溶岩地帯の釣りもよいか」 「死ぬだろ、確実に人間の俺が」 「人間の地がよいのか?」 「まぁ、魔族の土地にも人間って住んでんだろ?港とか」 「よかろう、では明日にでも南の交易港まで行く事にしよう」 「ありがとう。じゃあ、寝ようぜ」  セナは横になると背後からアディが抱きついてきた。項に何度か軽いキスをすると、舌で舐め上げた。 「うわっ」 「セナは寝ていてよいぞ。勝手に弄っているのでな」 「そういう問題じゃないだろ」 「胸だけ、胸だけだ」 「・・・胸だけな」 「たくさん良くしよう」  明らかに胸だけでは済まない気がしたが、こうなるとアディには力づくでは勝てないのでセナは諦めて胸だけを触らせて見ることにした。

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