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001.惚れた弱み
『いーから早く来いよ、待ってっからなッ!?』
ガチャ切りかよ、馬鹿かよ。毒づきながら俺は財布片手に席を立つ。せっかくコーヒー来たばっかだったってのに。
でも仕方ない。突如としてできた暇も、予定通りにできた休みも、あいつは全部俺に使いたがるから。
それを憎みきれず、好き勝手に振り回されるのは惚れた弱みのせいなんだろう。
今日も俺はみっともなく、街中を全力で走り出す。
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