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日常。
「れい、、れい、」
静かに俺のことを呼ぶ声がする。
んーまだ、寝たい。その意思を伝えるようにブランケットを首までかける。もぞもぞぞそ。
「ふふ、れーい。寝てたいんだね。かーわい。
でも、学校だから、ね?」
ごそごそ。大きな手がブランケットの上から揉んできた。
「ーーうわっ、起きるって! ハルっ!手やめろっ」
陽輝が口の端を釣り上げていう。
「あ、起きたぁ、れい、おはよ」
チュッ
陽輝の形の良い唇が俺のおでこに触れる。
「あぁ、もうそれやめろよ!
お前、彼女持ってるだろう?」
そう、陽輝には美しく可愛い彼女がいるのだ。しかも、しょっちゅう 取っかえ引っ変え の毎日だ。しかも、最短は、5時間だとか何とか。。。くそぉ。リア充め。どうせ優しい陽輝のことだから、モテない俺のことを可哀想だとか思って、、
「ーー、お前の愛情は、彼女に全部くれてやるのが筋だろう!からかうのもいいかげんにしろよっ?!」
すると、陽輝は薄い茶色の綺麗な眉毛を悲しそうに下げ言うのだ。
「俺の愛情は、全部陽輝だけのためにあるんだよ。あんな女に少しもくれてやらないさ。」
ーーッなら、どうして付き合ってるのさっ?と心の中でボヤく。ハルは幼馴染で親友だけど、こいつの恋愛感情は、どぉーしても分からない!だって、あんな可愛い彼女を女呼ばわりして、、、、。かなり前から、陽輝の恋愛感情を俺はもう理解することを諦めている。次元が違いすぎるからだ。
フーっとため息をつく。
「ほら、澪遅れてしまう。」と陽輝。
そうだ、朝の支度をしなければーー!
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