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only you(ーーー視点)

異常だ。 オレは、暁(アキラ)、陽輝の右腕と言われる存在だ。物心着く頃から、陽輝を見てきて、常にサポートしている。(偽りの世界2で登場) 陽輝の考えは、言われなくても理解できると自負してきた。 けれども、澪に関することだけは、理解出来なかった。理解しようと試みても、陽輝の心、執着は、オレの予想を超えてきていた。まさか、監禁するなんて、思ってもいなかった。。。 陽輝の精神安定剤でもあるため、澪の存在は必要不可欠だとーー感じていた。陽輝の大切な存在になっている澪を認めていたし、情報でしか知らなかったがあの家庭環境で育つ澪をーー尊敬していた。 しかし、澪を囲うことで、問題が生じているのだーー 何故か分からないが、現在、陽輝の下っ端が、続々と連絡がつかなくなっている。下っ端だから、何の影響もないのだが、、、数がーー、量が無視出来ない程なのだ。 そんな状況にも、関わらず、陽輝は、澪の部屋に籠っていた。苦言をさし、素直に対応に応じてくれるかと思いきやーー、部屋全体が監視できる部屋のキーを渡され、「澪が寝たら、報告を聞くから、タイミングは、ここで見計らえ」って言うんだ。 さすがに、 は?ってなるよね。いや、なんで、オレ、仕えてるボスの最中の映像を見なきゃあかんのって!オレ、悪くないよね? 反論したよ?そりゃ、とてもとても。けれども、陽輝は、命令を変えない。。 でも、いやいや、映像をみて、報告のタイミングみて やっと、分かった。 異常だーー ってね。 澪が、自分じゃなにもできなくなってんの。何言ってるか、わかんないって?具体的言うと、陽輝が促して、許可して、共にいないとなーんも出来ないってこと。 具体的には、トイレいきたそうに澪がなってても、自分で行かないし、行きたいとも言えないの。 晴輝が、促して、やっと頷いて、、、でも、動かないの、その場から。さっさとトイレ行けばいいのにー。鎖だって長さは十分なのだから。 陽輝が、トイレまで誘導しないと、最悪失禁していた。 ご飯も、同じ。陽輝が親鳥のように、口までもっていって、やっと口を開ける。 え?なんで、こんな状況になってんの?って感じだよね? 困惑だよ、ほんとに。 でもって、肝心の澪は、人形のように、目に光を宿してないし、、正気じゃないよね、 なのに、陽輝は、そんな澪にめっちゃ満足そうにしているしーー。 異常すぎーー。でも、陽輝は、指摘すると天邪鬼みたいに、受け入れないから、オレは何も言わん。 お、噂をすれば、オレのボスこと陽輝さんがやってきた。 「陽輝さん、自分からやってくるなんて、珍しいですね。」 おっと、ギロっと睨まれてしまった。 「ああぁ、俺の澪が早くに寝てしまったからな。」 ほーですか、そーですか、ご馳走様でちたー。なんて、心の中で悪態をつく。うん?言えないよ?怖いからね? まぁ、冗談は、程々にして、現状について、報告しないとですね。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 計画は、順調だ。 あいつのせいで。俺の大事なーーー! 同じ目に合わせてやる!それ以上の目に合わせてやる! さあ、あいつの、泣き叫ぶ顔を拝みにいこうか。 作り上げた幻想に、黒い影が辿りつくのは、もう間もなくーーーー

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