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第4話・追って追われて恋模様。(8)
いつの間にかぼくの下半身から下着ごとズボンが引っこ抜かれていた。
「やっぱり、翔夢くんのは俺と違って、小さくて可愛い」
真っ直ぐな視線がぼく自身に注がれる。
「……っふ」
大好きな先輩にぼくの全部を見られて恥ずかしい。
だけど一度イってしまったぼくは、ぼく自身を隠す気力も残っていなくて、ただベッドの上でぐったりと寝転ぶ。
そうしたら、さっきまでぼく自身を包んでいた長い指が後ろに向かった。
クチュ……。
孔の中に挿し込まれた。
「あっ!!」
ビクンッ!!
またぼくの腰が跳ねた。
骨張った先輩の指が、ぼくの内壁をゆっくり掻き分け、進んでいく……。
その先にあるのは、電車の中で先輩に触れられた場所だ。
「はじめて挿し込まれたのに、電車の中でも感じてたね。凝りのココでしょう?」
先輩の指が中にあるそこを擦ると、またどうしようもない快楽がぼくを襲う。
クプクプっていう空気音が耳を刺激する。
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