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第4話・追って追われて恋模様。(10)

「あっ、あっ、やっ、そんなっ、なかっ、つよく、こすらないで……っはぅっ!!」  ジュクッ、ジュクッ。  水音がいっそう大きくなる。 「気持ち良い? 俺が欲しい? 指よりも大きい俺で貫いて擦ってほしい?」  コクコク。 「きもちいい。おねが、せんぱい。ぼく……大きいの、中にちょうだい」  何も考えられず、頷けば……。 「……んっとに、可愛いな。翔夢くんは……。優しくしてあげたいのに……ほんとに困る」  先輩は苦笑を漏らし、デニムのジッパーを下ろした。  ピンッと張り詰めた先輩のものが飛び出している。  貫かれるんだ。  実感すれば、先輩を受け入れるぼくの孔はヒクヒクと開閉を繰り返した。  ぼくの腰が、先輩のたくましい腕によって持ち上げられる。  後ろの孔に先輩のものが入ってきた。 「っあ、ああああっ!!」  指よりも太い先輩自身に貫かれ、ものすごい圧迫感だ。  息、うまくできない。

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