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番外編4・想われて想って恋模様。(11)

「出していいよ。俺に見せて」  耳元でぼそりと囁いてみる。 「やっ、せんぱっ! イく、これ、だめ、あ、ああああっ!!」  目尻から大粒の涙がこぼれ落ち、同時に透明感のある蜜が吹き出す。  彼は繰り返される律動に堪えきれず、潮を吹いた。  大きく見開いたその目は焦点が合っていない。  赤い唇からは色香を含んだ甘い嬌声が弾き出た。  その日、昼休憩が終わる直前まで延々と翔夢くんを抱いた。  実感したのは、翔夢くんへの執着が恐ろしいほどだっていうことと、彼がとても可愛らしいという事実だ。  他の連中が狙っているというのも頷ける。  登下校は一緒にしていたものの、どうやらもう少し一緒の時間を過ごす必要がありそうだ。  翔夢くんを横取りされないよう、気をつけよう。  俺は決意を新たにした。 *END*

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