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番外編4・想われて想って恋模様。(10)
俺を感じてくれていることが純粋に嬉しい。
「本当に可愛い」
俺は絶頂を迎える彼を愛でながら、深い抽挿をゆっくり繰り返す。
「ひぅ……」
幾度目だろう。繰り返した俺の挿入で、翔夢くんは果ててしまった。
俺を咥え込む内壁が窄まる。
それでもまだ淫らに舞う翔夢くんを見ていたくて、達するのをぐっと堪える。
腰の動きを止め、射精感を堪えると、快楽の波が収まりつつある頃に再び腰を打ち付け彼を貪る。
「ふああ……やっ、せんぱ。もっ!」
一度達してしまったことで敏感になっているのだろう。彼はいやいやを繰り返す。
喘ぎ続け閉じられなくなった赤い唇からは唾液が流れ落ちている。
先ほど吐精してしまったから、おそらくはもう蜜は出ないだろう。
それでも前立腺を刺激されれば、利尿感が出てくる。
「やっ、なに、これっ! 何か出ちゃう、出ちゃうのっ!」
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