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交わる★

 わざとゆっくりと腰を動かした。その動きに合わせて、和馬の体が波を打つ。 「はっ……あっ……」  夕日の光がリビングへと差し込む中、一糸纏わぬ姿になって体を重ね合う。リビングの大きな窓に両手を付いて尻を突き上げる和馬の姿を後ろから眺めながら、煌生は一定の早さで抽送を維持する。  和馬の向こうには、あの見飽きた山々の風景が広がっていた。時々、傷だらけの和馬の背中に触れてゆっくりと撫でた。 『窓に手ぇ付いて』 『……嫌や』 『見られへんて。ここ、何階やと思うてんねん』 『……なんでこんなんしたいん?』 『……俺が興奮するから』  執拗な愛撫を和馬にした後、そんなやり取りをして和馬が渋々この体勢に入ったのはほんの5分ぐらい前のことだった。まるで陳腐なAVの演出のようだったが、これがなかなか興奮するのだ。  明るい部屋で、素っ裸になって、開けた外の世界に丸見えで交わる(見られてはいないと思うが)。まるで本能だけで交尾する動物みたいに。 「あっ……もうっ……あかん……」 「なんで? 気持ちええやろ?」 「んっ……そうやけど……もっと……突いて……」 「え? なんて?」 「もっと……早く……突いて」  その艶のある声に、煌生の興奮は一気に高まり、力任せに腰を突き上げた。 「んあっ……あっ、あっ、あっ」  繋がった部分が擦れ合う音が部屋に響く。奥に突き上げる度に、和馬が擦れた声を上げる。途中からは煌生も何も考えられなくなった。和馬の尻を両手で揉みしだいて、更に奥へと届くように激しく突いた。その動きに合わせて抽送を早めていく。  一瞬、頭の中が真っ白になった、と思った時、煌生の欲が勢いよく和馬の中に吐き出された。和馬の両脚が微かに震えていた。数秒そのままの姿勢で制止した後、ゆっくりと繋がりを絶つ。和馬の孔から白濁の液がとろりと零れた。

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