71 / 96
第九章・3
「……お兄ちゃん。ちょっと、硬くなった?」
「そうみたいだ」
だったら、と茉理は秀也の脚の間に潜り込んだ。
「フェラしたら、治るかも」
「お、おい。よせよ」
茉理に口でしてもらったことは、まだ無い。
いや、それどころか昼間に牟田から無理やりフェラされた。
(やばいよ、茉理。思い出したら、また萎える)
それでも茉理は、小さな唇を一生懸命開いて秀也のペニスを口に含んだ。
「んぁ、っく。ん、んぅ、ぅん。うぅん……」
ぎこちない茉理の動きは、牟田のただれたテクニックに遠く及ばない。
しかしそれは、秀也を何より悦ばせた。
「茉理、ありがとう」
「んぐ。どういたしまして♡」
よかった。
お兄ちゃん、少し元気出たみたい。
後は気持ち悦くなってもらうだけ、と茉理は夢中で秀也に施した。
ともだちにシェアしよう!