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第7話 にゃんタス記念日・8

「ひっ、──あ、あぁっ!」  背後では刹が俺のそこへ何度も腰を打ち付け、 「あっ、……あぁっ、だ、め……! あぁっ!」  正面では炎珠さんが俺の乳首を啄み、両手でペニスを扱いている。 「やあっ、あ……!」  こんなの凄過ぎる。気持ち良過ぎてこのまま膝で立っていられるかも危ういのに、ずっと続けて欲しくて、止めてもらいたくなくて…… 「やっぱチンポ扱くと、中がすげえ締まるな。……俺も久々だしすぐイきそうだわ」 「せ、刹っ……。また、大きくなっ、て……!」 「那由太のちんちんも限界ぎりぎりだね。いつでもイッていいよ」  尻だけの快感は、俺にはまだ分からないけれど……打ち付けられるその感覚は嫌じゃない。もっと痛くて怖くて堪らないものなのかと思っていたけれど、全然そんなことはなかったし。 「あっ、ん……! あ、刹……炎珠、さんっ……!」  そうか。  二人が俺を優しく、大事に扱ってくれているから──。 「気持ち、い、ですっ……! あっ、ぁん……!」 「那由太、感じてる顔凄く綺麗だよ」 「中の具合も良いし、俺らと体の相性も良さそうだな」  後ろから俺の腰を支えた刹が、奥の奥まで挿入し俺を激しく貫く。 「やっ……!」  炎珠さんの手が速度を増し、俺もまた体の奥から欲望がせり上がってくるのを感じた。解放までもうすぐだ。目の前がぼやけて、炎珠さんの頭を抱きしめる腕にも力が籠ってしまう。 「那由太っ、……」 「あ、あ……刹っ……」  貫かれながら抱きしめられ、仰け反った俺の背中に刹の胸板が密着する。刹の体も燃えるように熱くなっていて、俺と同じく限界が近いのだと実感した。 「あぁっ、も、う……イきます……イ、くっ……!」 「っ……!」  耳に刹の息がかかる。  俺は刹の熱いそれを受け入れながら、炎珠さんの手の中で思い切り欲望を吐き出した──。 * 「ふわぁ、良かったね。これで三人ファミリーになれたって感じだね」  軽くシャワーを浴びてから、ルームサービスで注文したステーキを食べる俺達。  刹が買ってくれたケーキはとても1ホール丸ごと食べられないけれど、一人より三人でシェアした方がずっと楽しい。 「那由太、初体験どうだった? 体、大丈夫?」 「はい。……まだ少しお尻が変な感じしてますけど、……今はちょっと照れ臭くて、でも嬉しいです」  くすぐったいけど心地好い、変な気持ち。 「初体験だから加減してやったんだ。明日からは容赦なくいくぜ、にゃん太」 「えっ」 「楽しみだね、那由太!」 「……うー……」  俺はカットしたステーキを頬張り、ゆっくりと味わいながらこれからの生活を想像した。  何かが変わるかもしれない、俺達の記念日。  ここから始まるかもしれない、俺達の「家族」としての生活。  ペットの俺と、二人のご主人。  どこかヘンテコだけど、きっと楽しい日々が始まるんだ。

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