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第16話 ご主人への贈りもの・7

 相変わらずピンクでふりふりなベッドの上。  その端に座れば、両側から二人の唇が俺の頬に押し付けられる。 「っ……」  頭の中で想像していたのは「余裕あるご主人」である俺が、炎珠さんや刹のして欲しいことを、時間をかけてしてあげるという図だったのに。 「んっ、……く」 「体にぴったりしてる素材だから、乳首立ってるの凄い分かるね」  結局こうなってしまうんだから……俺も相当ペットとしての立場が心にも体にも沁みついているらしい。 「ふ、……」  俺の胸周りを覆っているラバータイプのベアトップ。その上から炎珠さんの指が硬くなった俺の乳首をくすぐっている。 「んぁ……」 「こっちも丸分かりじゃねえの」 「あっ!」  更に刹の指が俺の股間に触れ、線を引くように表面をゆっくりとなぞられる。こんな風にされたらいくらご主人といえど、我慢できる訳が…… 「ん、やぁ……。ちゃんと、触ってくださいっ……」 「ちゃんと、ってどういう風に? ご主人様の言うことなら何でも聞いてあげるから、言ってもいいよ」 「炎珠、さん……」 「今更恥ずかしいでもねえだろ、散々エロいことしてきたし。……聞かせろよ」  刹の低い声が耳に注がれ、俺はぎゅっと両手を握りしめた。  震える唇が開き、二人の望む──いや、俺の望む「それ」を、ゆっくりと言葉にしてゆく。 「お、俺の体……直接、触って……舐めて欲しいです……」  その言葉を合図に、刹が俺の肩を押してベッドの上へと倒した。  ……またしてもらえる。何度体験しても慣れることのない、あの体の中までとろけるような刺激的な愛撫を……今日もまた、二人にしてもらえる。  そう考えるだけで期待してしまい、腰の中心が熱くなった。まだ触れられていないのに息が弾み、嬉しさで心臓が踊っている。 「ペットでもご主人でも、那由太はエロいんだねぇ」 「だ、だって……!」 「主人になって、俺達に何するつもりだったんだよ?」 「それは……」  刹が胸のラバーベアトップを掴んで下へずらしながら、また耳に囁いた。 「こうして俺達に奉仕させたかったか。それとも、自分からしたかったか?」 「違うってば、……あぁっ」  言い訳を口にする暇も与えてくれず、二人が露出した俺の乳首に唇を被せた。 「は、ぁっ……! いい、ぁっ……気持ちいっ……」 「どっちにしても、ご主人が喜ぶことは何でもしてあげるよ。……那由太はダブルで舐められるの大好きだもんね?」 「あぅ、う……やぁっ……」  ペットという言葉を「ご主人」に変えただけで、していることはいつもと同じだ。  だけどこれが俺達の望む愛の形。  ご主人もペットも関係なく、ただお互いに触れ合って愛し合いたいだけなんだと、何だか今になって気付いた──ような気がする。 「はぁっ、……あ、ん……」 「那由太、下もダブルでされたい?」 「その後はダブルで咥えさせてやるよ」 「あはは。やっぱ欲張りだね」  だって、俺には大好きな人が二人いるんだ。欲張りにもなってしまう。

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