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第122話 ※

また今日も、ゴムはつけないらしい。 後処理は少し面倒臭いけど、彼に満たされている感覚がするから好きだ。 先端が後孔に宛てがわれる。 軽く力むとずるっと中に入ってきた。 「っあ……!」 「はぁ……熱い……」 「んっ、うぅ……っ」 ずっずっと奥まで挿入されると、彼は動きを止めて深く息を吐いた。 中がうねうねと動いているのが分かる。 馴染むまで待っている間は、正直もどかしい。 突然ぐーっと体重をかけられて、先端が最奥に押し付けられる。 「んっ、あぁぁ……っ!」 ギュッと中が締まる。 逃げるように爪先でベッドを蹴った。それを抑えるように彼に肩を掴まれる。 「やっ、ぁ、だめ、いく、イク……っ!」 止まらない震え。ペニスからはパタパタと精液が漏れるようにして零れた。 「っは、ぁ……っん、や、ばい……」 「真樹、動くね」 「ひっ、ゃ、あぁ──ッ!」 律動が始まる。 激しく中を蹂躙され口が閉じられない。ただ喘ぎ声を漏らしてシーツを強く握った。 ベッドに倒れ込むと、追い掛けるように彼がついてきて、またグッと奥までそれが入り込む。 一瞬目の前が白く霞んだ。 続けて凪が動き出して、声も出せずに達してしまう。 腰を掴む彼の手に触れ、首を左右に振ると動きが緩やかになった。 「っは、はっ、ひぃ……っ」 「あ……ま、真樹、大丈夫?」 「し、んじゃう……」 必死で呼吸を繰り返す。 体がそっと動かされ、横向きになると彼が隣に寝転んだ。 「ごめん、ゆっくりする」 「う……ぁ、あ、あ……」 片足を抱えられ、彼の言った通りゆっくりと出ていったそれが同じ速さで中に入ってくる。 さっきよりも随分優しくなった動きに安心したのか、目に涙が浮かぶ。 「ん、ぅ、凪ぃ……キスしたい……」 「うん」 振り返ると唇が重なり、何度もそれを繰り返した。 舌を絡ませ、唾液を嚥下する。 番だからか、甘くて蕩けそう。 「んむ……っ!」 それが突然、ペニスを掴まれ、先端を親指がクルクルと撫でた。 慌てて彼のその手を掴むけれど、ろくに力が入らずに剥がすことができない。 「っ、ふ、ぅん、ん……っ」 イきそうになって、爪先がピンと伸びて体が細かく痙攣を始める。 ほとんど同時に射精して、涙が零れた。 漸く唇が離れ、相変わらずゆっくりと律動する彼に「待って」とお願いすれば、口元に笑みを浮かべて腰を止め、代わりにペニスを掴んでいた手をさっきと同じように動かし始める。

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