凪さんの腕にしがみついて、目を合わせるとふんわり体が浮く。そのままベッドにつれられて、まさか、また……！？と驚いていると、せっかく着た服を脱がされて諦めた。 「最近、凪さんが焦り過ぎてる気がする……」 「正解。すごく焦ってる」 俺が色々、心配をかけることを言っているから、彼の負担になっているんだろう。 申し訳が無いけど、何の準備もなく服を脱がされるのは緊張して激しく胸がドキドキするのでやめてもらいたい。 「あ、の……ちょっとタイム」 「何で」 「とりあえず……ハグしませんか。」 俺の胸のドキドキがどんなものか知ってもらいたい。そうすれば少しくらい加減してくれるはず。 「何それ、可愛い。」 「……最近俺に対して結構な頻度で可愛いって言うよね。女子高生みたい」 「可愛いから仕方がない。女子高生はちょっと……こんなおっさんと同じにされて、女子高生達に申し訳がないけれど。」 「そっち？」 くすくす笑っていると、乳首をきゅっと抓られた。 思わず声が漏れて、咄嗟に手で口を塞ぐ。 「そろそろ集中してほしいかな」 「あ……ちょっとっ、ん、ン……」 ちゅ、ちゅ、と胸に唇が触れて、彼の手は俺の体の線を沿ってそっと撫でていく。 「んっ、な、凪さんが、教師だったら、モテただろうな」 「今度そういうプレイしてみる？」 「そ、そういう、話じゃないんだけど……」 ちょっと興味はあるから、拒否はしない。 彼はそんな俺の気持ちを理解したのか、目を細めた。 「ぁ、もう、焦れったいっ」 さっきから撫でるばかりで、直接的な快感を与えられない。 恥ずかしくて時間稼ぎのようなことをしていたけれど、それと同時に自分で焦らしプレイをしていたみたいで今になってもどかしい。 「真樹が集中してくれなかったのに。心の準備が必要みたいだったから待ってたんだよ？」 「そ、それは……あの……ごめんなさい……」 「ううん、怒ってない」 「っあ……」 ペニスに指が絡む。 優しく扱かれて、はぅ……っと溜息にも似た息が漏れた。 「真樹のいつまでも初々しい感じがまた可愛い」 「うっぁ、な、なんか、やっぱり凪さん、おじさんみたい……っ」 「おじさんだから仕方ない」 ベッドの傍に置いてある棚から、ローションを取った彼は、それを手に出して俺の後孔に塗りつける。 「ぅ……気持ち悪……」 「大丈夫？いつもは濡れてるし、あんまり使わないからな……」 「あっ、ぁ……」 濡れてるとか、そんな事言わないでって言いたいのに、中に入ってきた指が前立腺を刺激して甘ったれたような声しか出ない。 内壁をぐるっと一周撫でた彼は、指をどんどん増やしていく。 三本目が入るようになると、うつ伏せにさせられた。 お尻だけあげる獣のような格好は恥ずかしい。